
中国は6日、原子力潜水艦を利用して太平洋公海上に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射したことに関連して「関係国が過度に反応しないでほしい」と述べた。中国が核兵器搭載可能なミサイルを試験発射したのは2年ぶりで、軍事的緊張が高まっているとの指摘がある。
中国外交部の毛寧報道官はこの日の定例会見で関連質問に対し、「これは中国の年間訓練計画に基づく通常の措置であり、国際法や国際慣行に合致している。特定の国や対象を念頭に置いたものではない」と述べた。また「関連する発射活動は常に安全規範と専門的な運用を維持している」とし、「関連国が過度に反応しないことを望む」と付け加えた。
これに先立ち、中国海軍はこの日の昼、原子力潜水艦から模擬弾頭を搭載した戦略ミサイル1発を太平洋の公海上に発射したとし、「ミサイルが目標海域に正確に着弾した」と説明した。中国側は今回の試験発射について「年間訓練計画の一環として行われた通常の試験だ」とし、「関連国に事前通知した」と明らかにした。
パプアニューギニア独立国のジャスティン・トカチェンコ外相は「中国側からミサイル発射計画を通知されたか」との質問に対し、「そうだ」と答え、「中国大使から直接電話があった」と述べた。オーストラリアのペニー・ウォン外相はこの日、フィジーの首都スバで記者会見を開き、中国からミサイル発射計画について事前に通知を受けていたことを明らかにした。だが、今回の発射は「地域を不安定化させる行為だ」と批判した。
中国の今回のミサイル発射計画通知は、オーストラリアとフィジーが「平和の海同盟」という新たな相互防衛条約を締結した直後に行われたとされる。オーストラリアのリチャード・マールズ国防相も中国からこれを通知されたとし、「太平洋の安定と平和、安全保障を脅かす全ての行為について強い懸念を抱いている」と述べた。ただし、今回の試験がオーストラリアとフィジーが締結した新しい相互防衛同盟への報復として設計されたとは考えていないと付け加えた。
ニュージーランドの船舶追跡会社スターボード・マリタイム・インテリジェンスによると、現在太平洋の各地に中国の衛星追跡艦3隻が配置されているという。このうち2隻は6月25日頃に中国を出発し、現在はミクロネシア連邦近くにあり、残りの1隻は5月初めに中国を出航し、現在はフィジーの首都スバ港に留まっている。
スターボード・マリタイム・インテリジェンスのアナリスト、マーク・ダグラス氏は、これらの船舶について「ミサイル発射と宇宙活動を追跡する大型衛星アンテナを備えている」とし、「中国が域内の政府に通知したミサイル試験の関連資料を収集するため、太平洋に配置された可能性が高い」と伝えた。またダグラス氏は、オーストラリアとフィジーの新たな相互防衛同盟の締結後に中国のミサイル発射計画が公開されたことについて「興味深いとしか言いようがない」と述べた。
オーストラリア戦略政策研究所のジャスティン・バッシ所長は、今回の試験発射について「中国の軍事力増強に伴い地域の緊張を一段と高めるものだ」とし、「オーストラリアやインド太平洋地域全体に深刻な懸念を抱かせる戦略的なシグナルを発した」との認識を示した。中国は2024年9月にも太平洋に向けて模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試験発射したことがある。当時、南シナ海の海南島から発射され、約1万1,500㎞を飛行した後、フランス領ポリネシアの排他的経済水域(EEZ)に落下した。













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