
日本は、米国に続き世界で2番目となる小惑星衝突を防ぐ「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術の実証に成功した。強みとする小惑星探査技術を基に、次世代の宇宙技術を巡る競争でも存在感を高めている。
6日、読売新聞などによると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機「はやぶさ2」を活用した地球防衛技術の検証に成功したと発表した。
プラネタリー・ディフェンスとは、地球に衝突する可能性のある小惑星を早期に発見し、軌道を変更したり、衝突による被害を最小限に抑えたりする技術を指す。これまで実証に成功していたのは、米航空宇宙局(NASA)のみだった。NASAは2022年、探査機「DART」を小惑星に衝突させ、実際にその軌道を変えることに成功している。
小惑星は、太陽系が形成された当時の物質を今も残す天体である一方、地球にとって脅威となり得る存在でもある。1908年にロシア・シベリアで発生した「ツングースカ大爆発」は、直径約60mの天体が大気圏内で爆発し、約2,000km²が壊滅したとされる事例として知られている。また、約6,500万年前に恐竜を絶滅させた天体は、直径約10kmだったと推定されている。
国際天文学連合(IAU)によると、これまでに発見された地球近傍天体は約4万2,000個に上るという。このうち、直径300mを超える小惑星「アポフィス」は、2029年4月に地球から約3万2,000kmの距離まで接近する予定だ。これは静止軌道衛星よりも近い距離にあたる。この規模の小惑星がこれほど地球へ接近するのは、観測史上初めてとなる。JAXAは欧州宇宙機関(ESA)と共同で、2029年にアポフィスを探査するプロジェクトも進めている。
日本はロケット開発では米国、中国、ロシアなどに後れを取る一方、小惑星探査では世界トップクラスの実績を誇る。探査機「はやぶさ」は2010年、世界で初めて小惑星「イトカワ」の試料を地球へ持ち帰ることに成功した。後継機の「はやぶさ2」も2020年、小惑星「リュウグウ」の試料を地球へ持ち帰った。現在も「はやぶさ2」は追加ミッションを続けており、2031年には小惑星「1998 KY26」の探査も計画されている。















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