ホルムズ依存から一斉脱出へ…7件の輸送計画で湾岸原油の60%を“迂回可能に”

7件の石油パイプライン計画が実現すれば 、湾岸地域の輸出能力は2027年45%、2028年60%に

引用:アクシオス
引用:アクシオス

米国とイランの軍事衝突を受け、ホルムズ海峡を通じた原油輸送に影響が出る中、代替輸送ルートの開拓に向けた動きが活発化していると、米アクシオスが14日(現地時間)に報じた。

主要な産油国や石油関連企業は、ホルムズ海峡を巡る情勢を見守るだけでなく、海峡を回避するための対応を急いでいる。

イラン情勢は、世界のエネルギー貿易における長年の主要航路である、ホルムズ海峡への依存を減らす大きな転機となっている。

ブルームバーグ・インテリジェンスは報告書で、「2026年の米国・イラン戦闘とホルムズ海峡の混乱は、最終的には目先の石油危機を引き起こした出来事というよりも、世界で最も重要なエネルギー輸送の要衝への依存を減らす取り組みを加速させた出来事として記憶されるだろう」と指摘した。

米国とイランの停戦合意は、急速に揺らいでいる。

さらに、ドナルド・トランプ米大統領が13日、ホルムズ海峡の安全確保にかかる費用として、貨物価値の20%に相当する手数料を米国が徴収する考えを示したことで、産油国が代替輸送ルートの確保を急ぐ動きに拍車がかかっている。

また、トランプ大統領の発言直後には、原油価格が9%超上昇した。

ゴールドマン・サックスは12日付の報告書で建設中、計画段階、または実現可能性があると判断される7件の石油パイプライン、および輸出関連インフラ計画を分析した。その結果、これら7件のパイプラインと既存の輸送能力を合わせれば、湾岸諸国の戦前の輸出量の45%以上を代替でき、2028年末には60%に達する可能性があると試算した。

現在、建設が進められている石油パイプラインの計画は、アラブ首長国連邦(UAE)の東西パイプラインと、イラクのバスラ・ハディサ石油パイプラインの2件だ。また、ドバイに拠点を置く港湾運営会社は、UAEのインド洋沿岸で新たな港湾を開発するための交渉を進めている。

新たな石油パイプラインの建設は、過去の同種プロジェクトと比べ、より速いペースで進むと見込まれている。

ゴールドマン・サックスの報告書によると、湾岸地域で過去に進められた9件の石油パイプライン計画の完成までの期間は、平均値で2年半だった。専門家は、供給網の混乱がこうした代替輸送インフラの整備を加速させる可能性があると指摘している。

ただ、ホルムズ海峡は当面、重要な石油輸送ルートであり続けるとみられる。

ブルームバーグ・インテリジェンスは、迂回ルートの整備が進んだ後も、1日当たり700万~900万バレルの原油や、石油製品がホルムズ海峡を通過すると予測している。

カタールの液化天然ガス(LNG)輸出には現実的な代替手段がなく、クウェートやイラクも依然として同海峡への依存度が高いためだ。

軍事衝突が発生する直前には、世界の石油供給の約20%がホルムズ海峡を通過しており、専門家の間では海峡封鎖によって世界のエネルギー市場が大きく混乱するとの懸念が広がっていた。

しかし、中国の石油輸入の伸び悩みや、過去最大規模の石油備蓄の放出、既存の迂回輸送能力、さらにホルムズ海峡を経由した石油の密輸などにより、市場への影響は当初予想されたほど深刻なものにはならなかった。

また近年、世界のエネルギー市場は、大規模な衝撃に直面しても専門家の予測を上回る回復力を示し、変化に柔軟に対応している。

望月博樹
望月博樹

江南タイムズはKポップコミュニティの発信地であり、韓国芸能界のホットトレンドニュースをお届けします。

この執筆者の記事一覧 →

コメント0

300

コメント0

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 「便注入、死ぬか」検索履歴も、点滴混入事件で元看護師を追及
  • 「便注入、死ぬか」検索履歴も、患者死亡で元看護師を殺人容疑で逮捕
  • 東京で無差別殺人を計画した53歳男を逮捕、「死刑になりたかった」と供述
  • 中国、パプアニューギニアの台湾事務所閉鎖を歓迎

おすすめニュース

  • 1
    「オンラインで96点、対面では48点」米名門大学を揺るがした“AI不正疑惑”

    トレンド 

  • 2
    「恐竜史上最高額なるか」完全級ティラノ化石、落札予想48億円超の争奪戦

    トレンド 

  • 3
    ノーラン監督「AIが人間の創造性を置き換える?馬鹿げた話だ」

    トレンド 

  • 4
    「EVは売れない」はずの日本で異変…わずか半年で販売が2倍に跳ね上がったワケ

    モビリティー 

  • 5
    【悲劇】幼少期から活躍した元子役俳優、33歳で突然の別れ…フェンタニル過剰摂取で死去

    エンタメ 

話題

  • 1
    胃がん闘病中に挙式、婚姻届提出から3日後に死去した女優…最後まで寄り添った夫からのプレゼント

    エンタメ 

  • 2
    「もうやめてくれ」性犯罪で懲役刑の元歌手、仕事探しへの苦悩+“AV男優”言及→批判殺到もさらなる反論

    エンタメ 

  • 3
    【感動】30代前半でがんを患った妻…現役を走り抜いた元サッカー選手の11年間の絆の物語

    エンタメ 

  • 4
    「異様な臭い」が決め手に…英国最高峰で倒れた愛犬の“意外な真相”

    トレンド 

  • 5
    人気アイドルBTSメンバーに“無断キス”し起訴された日本人ファン、初公判に姿を見せず

    エンタメ