
ピックアップトラックは過酷な環境に耐えるように作られた車両だ。しかし、一部のGMC・シボレーオーナーは、自分のトラックが少しの雨さえ防げず、雨水を室内に入れてしまうと主張している。
米カリフォルニア州で提起された集団訴訟は、特定のシボレー・GMCピックアップで後部スライディングウィンドウから水が浸入し、電子機器や室内トリムを傷め、カビが発生する環境を作り出していると指摘している。さらに重要な争点は、GMが多くのオーナーが問題を認識するはるか前からこの欠陥を知っていたという主張だ。

漏水修理で1,000ドル超の請求書を受け取った車主もいる
今回の訴訟はカリフォルニア州在住のフィリベルト・ロサ・ゴンサレスが提起したもので、パワースライド式後部ウィンドウを備えた2019・2020年型シボレー・シルバラードとGMCシエラの一部モデルが対象だ。訴状によれば、ゴンサレスは洗車中に自分の2019年型GMCシエラ1500から水が漏れるのを発見した。ディーラーが問題を確認し修理したが、彼には1,000ドル(約16万2,087円)を超える請求書が残ったというのが彼の主張だ。
ゴンサレスだけの問題ではないようだ。フォーラムやソーシャルメディアのユーザーも同じ症状を訴える声が相次いでいる。GMトラックコミュニティのある利用者は「GMは欠陥のある窓を実際に交換するのではなく、シーラントで窓の亀裂に絆創膏を貼ろうとしている」と述べ、「多くの人がシーラントが長持ちしないと報告しているが、私の場合もそうだった。運悪く保証期間が過ぎた後にシーラントが失敗すれば、GMは争わない限り何も補償しない」と書いている。

問題を認識していたGM、整備通知を繰り返し修正していた
GMは数年にわたりこの問題を認識していたようで、これを解決するために技術サービス公報(TSB)を継続的に更新してきた。この点が今回の訴訟の核心となっている。公報18-NA-383が示した対応は大きく三段階に分かれる。まず点検するのは、後部スライディングウィンドウのプラスチック上部レールガイドに亀裂がないかどうかだ。この亀裂がウレタンシーリングを迂回し、水を室内に引き込む通路になるためである。
次に仮の措置を講じる。後部ルーフスポイラーを取り外したうえで、ウィンドウ組立部上部をシームシーラーで埋める方法だ。最後の段階が重要で、同じ症状で車両が再び持ち込まれた場合、ディーラーは後部スライディングウィンドウ組立部全体を交換しなければならない。

繰り返された改訂が訴訟の争点となる
まさにこの最後の部分が重要になる可能性がある。訴訟はGMが粗悪な部材に起因する欠陥を隠蔽し、問題を知りながらそのトラックを販売し続けたと主張している。公報が数年間にわたり何度も改訂された事実自体が、今回の訴訟における争点の一つになるとみられる。裁判所に提出された文書によれば、2023年3月版は「バージョン13」として記載されており、2019年初頭の最初の配布まで遡る改訂履歴が含まれているという。
訴訟対象の集団は、2019・2020年型シボレー・シルバラード1500、2020年型シルバラード2500HD・3500HD、2019・2020年型GMCシエラ1500、2020年型シエラ2500HD・3500HDを保有またはリースしたカリフォルニア居住者だ。現時点では主張が証明されておらずGMの責任も確定していないが、該当車両のオーナーは今後の展開を注視する価値がある。















コメント1
磯爺
リコールに関しては対処が早ければ早いほど良いと思う。この情報拡散が数分で起きる現代。工業製品に初期不良はつきものだ。リコール費用を損失ととるか将来への信頼という広告費ととるか。消費者は見ている。