「最後の核施設を巡る地獄の導火線」...米国は空爆予告、イランは“全資産攻撃”で応酬

米国とイランが終戦交渉に向けた覚書(MOU)を破棄し、武力衝突を続ける中、イランは米国に超強硬な警告メッセージを発した。
イラン軍の統合指揮機関であるハタム・アル・アンビヤ中央軍事本部は22日(現地時間)、声明で「米国がイランの核施設と主要施設への空爆をちらつかせている」とし、「実際に攻撃が行われれば、中東地域の紛争をさらに拡大させる行為と見なす」と明らかにした。
さらに、「そうした状況になれば、米国の全資産だけでなく、米国の同盟国と支援勢力の資産もイラン・イスラム共和国軍の断固たる攻撃対象となる」と強調した。
イランが言及した核施設は、ドナルド・トランプ米大統領が先に取り上げたピックアックス山(Pickaxe Mountain)を指すとみられる。

トランプ大統領は前日、地下核施設があるとされるイラン中部のピックアックス山に言及し、「近く、その地域を極めて強力に攻撃する。イランが核関連活動を行う場所であれば、どこであろうと極めて強力な攻撃を加える」と警告した。
今回のイランの警告は、トランプ大統領による「ピックアックス山攻撃」発言の後に出された。米国の同盟国と支援勢力の資産を攻撃対象にするとの警告は、事実上、攻撃範囲が軍事施設を超えて民間インフラにまで拡大する可能性を示唆したものだとの見方が出ている。
実際、イランはMOU破棄の前後に行った攻撃で主に中東の米軍基地を標的としてきたが、2月28日の開戦後、戦争初期には中東のエネルギー施設、金融機関、データセンター、ホテルなどの非軍事施設にもドローンやミサイルを発射したことがある。
イスラエル「イランがピックアックス山に核施設を隠匿」と主張
トランプ大統領が攻撃を予告し、イランが激しく反応したピックアックス山は、「イラン最後の核施設」と呼ばれる地域だ。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、イスラエルの情報機関は、イランが昨秋、山の奥深くにあるトンネルへ数千基のウラン濃縮用遠心分離機を移したとみている。
昨年6月の「12日戦争」で、米国とイスラエルはナタンズ、フォルドゥ、イスファハンの3カ所を爆撃したが、ピックアックス山は無傷だった。これを受け、イスラエルは昨秋、イランが遠心分離機をピックアックス山へ移したとの情報を米国に伝えた。
米国ユダヤ国家安全保障研究所(JINSA)のブレイズ・ミスタル政策担当副所長は、ニューヨーク・タイムズ(NYT)に「ピックアックス山はフォルドゥの施設よりも深く、大きく、要塞化されている」とし、「イランがそこで兵器級ウランを濃縮する計画を立てている可能性もある」と述べた。

ウォール・ストリート・ジャーナルは「ピックアックス山は数年にわたり、米国とイスラエルの監視を受けてきた」とし、「しかし、ピックアックス山について判明している事実はほとんどない。これは、今後の米国による空爆でも難題となり得ることを示している」と評価した。
ロイター通信も「ピックアックス山は防御上の利点があり、これまで一度も攻撃を受けたことがない」と分析した。
専門家らは、この場所が堅固な岩盤の下90~130メートルの深さにあり、複数の核関連施設を収容できるだけの十分な空間があると推定している。ただし、WSJは「ピックアックス山に遠心分離機が設置されたからといって、そこに核濃縮施設を建設することを意味するわけではない」と指摘した。
さらに、「昨年6月の空爆後、破壊されなかった遠心分離機をそこに配置した可能性もある」と付け加えた。















コメント0