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円安がもたらしたラグジュアリーブランドの売上急増、中国富裕層の日本訪問が背景に

川田翔平 アクセス  

引用:聯合ニュース

最近、日本通貨の価値下落が続いている影響で、高級ラグジュアリーブランドの売上が急増している。主要ブランドは、中国の富裕層がより安価でラグジュアリー商品を購入するために日本を訪れていると分析した。

アメリカの経済メディアCNBCは26日(現地時間)、今月発表されたラグジュアリーブランドの決算報告書を引用し、このように伝えた。フランスのラグジュアリーブランド企業のケリング(Kering)は24日の発表で、傘下ブランドであるイヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)の日本での売上が今年上半期に昨年同期比47%急増したと明らかにした。ケリングは「為替レートによる価格差を狙った中国および東南アジアからの観光客が増加したため」と説明した。

フランスのラグジュアリーブランド、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)も今月の発表で、今年上半期の日本での業績改善に言及し、「特に中国観光客の購入が増加したことで、日本での売上が急成長した」と述べた。

日本円の価値は今月、38年ぶりに米ドル/円は160円まで急落した。中国の市場情報会社「ウィンド」によると、人民元から日本円への為替レートも今年に入って6.9%下落し、今月の下落幅は同集計が始まった2000年以降で最も大きかったとのことだ。

このような状況により、日本の円で販売されるラグジュアリー商品の価格は他国で販売されるものより相対的に安くなった。アメリカの経営コンサルティング会社「オリバー・ワイマン」は、日本で販売される様々なラグジュアリー商品が中国で販売されるものより平均的に10~30%安いと分析した。

オリバー・ワイマンは、中国で1万6700元(約35万円)で販売されるルイ・ヴィトンのハンドバッグ「スピーディ・バンドリエール20」モデルは、香港では3%安値で販売されているが、日本では中国より19%安い価格で売られていると指摘した。

同モデルのマレーシアでの価格とフランス現地価格は、中国本土に比べてそれぞれ10%、27%安かった。オリバー・ワイマンは「日本はアジアで香港に次いで最も多様なラグジュアリー商品が販売されている国である」と語った。

結果として、多くの中国人が観光だけでなく、ラグジュアリー商品の購入のために日本を訪れている。19日、日本政府観光局は、今年上半期に日本を訪れた外国人観光客が1777万人で過去最高を記録したと発表した。最も多かったのは444万人を記録した韓国人だったが、中国人観光客も307万人で2位となった。同期間の中国人観光客の増加率は415%に達した。

引用:聯合ニュース

中国の旅行予約サイト、「トリップドットコム」は、今年の第2・4四半期に日本を訪問した中国人観光客の支出が増加したと明かした。トリップドットコムは特定の月について言及しなかったが、最近、日本旅行を予約する顧客や海外のラグジュアリーブランドの代理購入サービスを利用する顧客がそれぞれ60%以上増加したと説明した。

オリバー・ワイマンは、昨年9月と比べて、月収が最低3万元(約63万円)以上である中国人の富裕層の日本訪問が5%増加したと指摘した。

オリバー・ワイマンは、コロナ19の流行前には中国人がラグジュアリー商品の約半分を海外で購入していたが、現在は海外での購入が20~25%に減少したと述べた。

さらに、5月の時点で、中国人がラグジュアリーショッピングのために最も多く訪れる国は香港で、その次にマカオ、シンガポール、日本の順番であると分析した。

主要なラグジュアリーブランドは、中国人が日本で商品を購入する一方で、中国での売上は減少したと報告した。

イギリスのバーバリー(Burberry)は今月の決算報告書で、今年の第2・4四半期に中国本土での売上が21%減少したが、同期間の日本での売上は6%増加したと明らかにした。

アメリカのラグジュアリーブランドコーチ(COACH)は、今年の第1・4四半期に中国本土とマカオ、香港、台湾での売上が2%減少したが、同期間の日本での売上は2%増加したと明かした。

バーバリーは業績発表で「日本の売上は中国および近隣アジアからの観光客の増加に支えられて成長を続けている」と強調した。

川田翔平
editor@kangnamtimes.com

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