携帯電話を見ながら食事をするなどの「ながら食べ」が体重増加と直接的な関連があるという研究結果が発表された。

現地時間9日、米紙「ワシントン・ポスト」は、オランダのライデン大学の研究チームによる研究結果を基に「ながら食べは体重増加につながる可能性がある」と報じた。多くの現代人は、YouTubeやNetflixなどの動画を見ながら食事をしたり、移動中に食事を取ったりしている。報道によると、研究チームは、ながら食べが過食を引き起こし、食べ物の味覚を鈍らせるため、沢山食べても満足感が得られにくいと指摘している。

研究を主導したライデン大学のロテ・バン・ディラン社会心理学科教授は「食事中に携帯電話を使用するなどの行為は、脳の信号を妨げ、食事を十分に楽しめなくする」と述べた。研究チームによると、満腹感を感じさせるホルモンGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)やレプチンなどの分泌には約20分かかるが、注意力が散漫すると、これらのホルモン分泌を感知する能力が低下し、過食を引き起こす可能性がある。また、食事中に他のことに集中すると、脳に認知負荷がかかり、食べ物の味や香りを適切に感じ取る能力も低下すると説明した。

実際、研究チームが42人の参加者を対象に認知課題の難易度に応じた味覚感知能力を調査した結果、難しい課題を与えられたグループは、簡単な課題を行ったグループよりも50%多い量の糖を摂取しても甘さをあまり感じなかったという。さらに、46人の参加者を対象に行った後続研究においても、両グループは同じ甘さの砂糖水を飲んだにも関わらず、難しい課題を行ったグループの方が簡単な課題を行ったグループよりも甘さを感じにくかった。

研究チームは、ながら食べが甘味だけでなく、苦味、酸味、塩味などすべての味覚の感知能力を低下させることを実証した。また、食事の満足度を下げ、過食の可能性が高まることも示唆した。専門家は「食事中は携帯電話などの電子機器を片付け、食事自体の楽しみに集中する習慣が必要だ」と述べ、「意識的に食事のペースを落とし、食べ物の味や香り、食感などをじっくり味わう習慣を身につけるべきだ」とアドバイスしている。

荒巻俊
荒巻俊

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