
米国で、自動運転車がライトレール(LRT)の線路上に停止し、接近する列車を前に乗客が車内から飛び出す事故が発生した。当該車両は、Google傘下の自動運転開発企業ウェイモ(Waymo)の車両とみられている。
米メディア「ピープル」の報道によると、事故が発生したのは今月7日午前、アリゾナ州フェニックス。ウェイモの自動運転タクシーが路面電車の線路上で停止し、そこへ列車が接近したため、パニックに陥った乗客が慌てて車外へ逃げ出す様子が目撃者によって撮影された。
映像には、乗客が避難した後に車両が自ら動き出し、対向する別の列車の至近距離を通過する様子も収められている。フェニックス警察は通報を受けて出動したものの、現場に到着した時点で当該車両はすでに走り去っていたという。
現地の交通当局であるバレー・メトロ(ValleyMetro)は、職員が線路上のウェイモ車両を発見して直ちに管制チームへ連絡し、列車を一時的に後退させる措置をとったと説明。この迅速な対応により、衝突は回避され、運行への影響も最小限に抑えられたという。現場は約15分で正常化した。
アリゾナ州立大学のアンドリュー・メイナード教授は、今回の事象について、自動運転システムが直面する「エッジケース(例外的な状況)」であったとの見方を示した。同氏は「自動運転車が慣れていない状況で誤った判断を下した可能性がある」と述べ、付近で行われていた工事や新設された路線といった道路構造の変化が、システムの混乱を招いた可能性を指摘した。
メイナード氏は「人間は未知の状況下でも即座に判断・対応する能力に長けているが、自動運転車は精密な地図データに依存しているため、予期せぬ変化には脆弱な側面がある」と説明。一方で、自動運転車は脇見運転や不注意といったヒューマンエラーが皆無であるため、統計的には人間のドライバーより安全な場合も多いと付け加えた。
ウェイモ側はメディアの取材に対し、現在この事案についての詳細な調査を進めているとしている。













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