
読売新聞は中国軍が昨年夏、台湾海峡近くの広東省沖で民間大型貨物船と水陸両用車を動員した上陸訓練と推定される合同演習を行ったと12日報じた。人工衛星画像と船舶自動識別装置(AIS)航跡分析を通じて確認されたこの訓練は、中国の台湾侵攻可能性を念頭に置いた上陸作戦能力強化の動きと評価される。日本政府は中国軍の海上戦力投射能力の強化動向を注視している。
昨年7月16日、広東省汕尾市の海岸でトラックなど車両の乗降が可能な大型貨物船(RO-RO船)と見られる船舶が確認された。該当船舶の後方には11両の水陸両用車と推定される車両が一列に航行していた。衛星映像では白波を立てながら移動し、停止した様子が捉えられた。水陸両用車は沖合の船舶から発進し、浜辺に直接上陸可能な装備で、兵力・装備輸送に特化している。
笹川平和財団の小原凡司上級研究員は「民間大型貨物船で水陸両用車の荷下ろし・搭載訓練を実施した上陸作戦演習の可能性が高い」と分析した。中国軍は輸送能力不足を民間大型貨物船で補完し、防御側の予想を避ける奇襲上陸戦術を磨いているようだ。
演習に動員された民間大型貨物船は中国の大手海運会社に所属する「報導島」と推定される。船舶の形状・サイズが一致し、AIS情報によれば昨年7月8日に遼寧省大連を出港し、11日に台湾海峡を通過、16日に汕尾沖で訓練後、21日に帰港した。台湾国防安全研究院の報告書とアメリカ海軍の分析もこの船舶の軍事活用事例を指摘している。
「報導島」は同年8月にも汕尾海上で類似の訓練に再投入され、2023年3月のアメリカ海軍報告書で広東沖の上陸訓練参加が言及された。平時にはこの船は山東省煙台-大連間の定期運航路線だ。
中国軍は台湾侵攻時に民間大型貨物船と軍民合同作戦を通じて上陸能力を最大化しようとする意図があると解釈される。読売の分析によれば、大型移動式埠頭を搭載した艦隊を展開し、様々な上陸訓練を繰り返し実戦性を高めている。日本政府関係者は「中国が海上戦力投射能力を強化しており、引き続き注視する」と述べた。
台湾海峡の緊張が高まる中、中国のこのような訓練は周辺国の安全不安を高めている。日本は東シナ海・台湾海峡の動向を綿密に監視し、対策を模索している。
















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