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「開戦か回避か」──米軍“巨大艦隊”が迫る中、イラン外相がトルコに走った理由

梶原圭介 アクセス  

出典:AFP通信
出典:AFP通信

米国とイランの軍事的緊張が高まる中、イランの外相がトルコを訪問し、武力衝突を回避する道を探る。

トルコのアナドル通信は消息筋の話として30日(現地時間)、アッバス・アラグチ外相がトルコを訪れる予定だと報じた。ハカン・フィダン外相は同日、アラグチ外相と会談し、トルコが最近の状況を注視していることに触れつつ、イランの安全、平和、安定が重要だと強調する見通しだという。さらに、米イランの緊張緩和に向けてトルコが貢献する用意があることを、公の場で示す可能性もあると伝えた。

トランプ政権は、空母エイブラハム・リンカーンを含む中東海域の軍事アセットを大幅に増強し、イランに核・ミサイル計画の中止を伴う合意を迫っている。トランプ大統領は28日、「巨大な艦隊がイランに向かっている」と述べ、武力行使の可能性にも言及した。中東に展開する米海軍艦艇は、駆逐艦6隻、空母1隻、沿海域戦闘艦3隻の計10隻に上るとされる。

これに対しイラン側は、米国の要求が主権と安全保障を根本から脅かすとの認識を崩さず、強硬姿勢を維持している。アミール・ハタミ最高司令官は、いかなる侵略にも強力に対応すると述べ、ドローン1,000機の追加配備などで即応態勢を整えていると強調した。

こうした状況を受け、トルコは地域の緊張緩和を目指し、米国とイランに対話を呼びかけている。29日にはレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、トランプ大統領とマスード・ペゼシュキアン・イラン大統領によるオンライン首脳会談を提案した。

トルコ政府関係者は、今回の会談でアラグチ外相が、トルコの仲介提案に対するイラン側の立場を伝える見通しだとみている。

ただ、米国政府への不信感が根強いイランの外交当局が、仲介案を受け入れるハードルは高いとの見方もある。英紙ガーディアンは、反政府デモを強硬に抑え込んだ後、譲歩を促す声がかき消されやすい社会の分断も、交渉環境を難しくしていると報じた。

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