「マスク氏のスターリンクは事実上のテロ」…ウクライナ、ロシアの新型ドローン攻撃に警鐘
ウクライナ、GPS妨害を回避可能航続距離と精度が大幅に向上

ロシアがイーロン・マスク氏の衛星通信網スターリンクを攻撃用ドローンに搭載し、ウクライナの奥深い地域まで攻撃範囲を拡大していることが分かった。
30日(現地時間)、CNNなどによると、ウクライナ当局や軍事専門家は、こうした手法が電子戦防御を無力化し、北大西洋条約機構(NATO)の領土近くまで脅威を及ぼす可能性があるとして警告したという。
ウクライナ国防省の諮問を務める軍事技術専門家のセルヒー・ベスクレストノフ氏は同日「スターリンク端末を搭載したロシア製ドローンによる攻撃事例が数百件確認されている」と明らかにした。さらに「ロシアのドローンは軍事目標にとどまらず、後方地域や前線近くの民間都市、住宅建物まで標的にしている」とし「平和的な通信技術を利用した事実上のテロ行為だ」と批判した。
スターリンクを搭載したドローンは、GPSや無線信号を妨害して無力化するウクライナの電子戦防御を回避できるという。ロシアはこれまで、光ファイバーケーブルで操縦するドローンを用い、電波妨害を避けてきたが、ケーブルの長さに応じて航続距離が制限されるという課題があった。
一方、スターリンク搭載ドローンは電波妨害が不可能で、ロシア本土からリアルタイムで遠隔操作できるため、航続距離と命中精度が大きく向上するとされる。
ベスクレストノフ氏はドニプロで発生したBM-35ドローン攻撃の写真を公開し「スターリンク搭載ドローンは最大500キロメートルまで飛行可能だ」と説明した。また、東部ウクライナで起きた民間列車への攻撃についても、電子戦防御網を突破している点から、スターリンクまたは類似の通信装置が使用された可能性が高いとの見方を示した。
特に、最近チェルニヒウ地域のエネルギー施設が攻撃された際には、スターリンクを搭載した「モルニヤ」ドローンが複数投入されたと伝えられている。合板製の低価格ドローンであるモルニヤはスターリンクの活用により、3機に1機が目標を命中させたという。
ベスクレストノフ氏は「電子戦では防げず、対ドローン兵器や防空システムによる物理的な迎撃しか手段がない」と指摘した。
米国の制裁によりロシア国内でのスターリンクの販売や使用は禁止されているが、実際にはロシアが使用しているとの指摘が出ている。CNNはスターリンク側に見解を求めたが、回答は得られていないという。
















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