引用:ソウル新聞
引用:ソウル新聞

イランへのアメリカの攻撃が迫っているとみられる兆候が続く中、英国のBBCが実際に戦争が起きた場合に展開される可能性のある7つのシナリオを公開した。

1. イラン政権交代と民主主義体制への移行

これはアメリカ軍がイラン革命防衛隊(IRGC)とその傘下のバシジ民兵隊を攻撃し、現イラン政権を崩壊させ、イランを民主化する内容だ。ただし、過去のイラクやリビアの例からも分かるように、西側の軍事介入が数年間の混乱と流血を招いた前例があり、実現可能性は極めて低いと評価されている。

2. イラン政権存続と強硬路線の一部撤回

もう一つのシナリオは、アメリカの強力な攻撃にもかかわらずイランの神政体制は存続するが、既存の強硬路線を一部撤回するベネズエラモデルだ。

イランが中東全域の親イラン武装組織への支援を減らし、核・弾道ミサイル計画を縮小し、国内の反政府デモ隊への弾圧を緩和するなど、穏健な政策に転換する内容だ。ただし、このシナリオも現実性は低い。47年間変化を拒んできたイラン神政指導部が突然態度を変える可能性は小さいからだ。

3. 軍部の権力掌握

アメリカの攻撃でイラン政権が崩壊し、極度の混乱の中で革命防衛隊が権力を掌握し、強力な軍事政権を樹立する内容だ。

IRGCは精鋭部隊だが、巨大建設企業を所有するなどイラン経済にも深く関与している。BBCは「イランの反政府デモが毎回政権交代に失敗する理由は、軍部の離反がなく、彼らが無慈悲な暴力を行使するからだ」と分析した。

軍部の権力掌握シナリオは、多くの専門家が最も現実化する可能性が高いと評価している。

4. イランの全面的な報復

アメリカがイランに侵攻した場合、イランが強力な報復攻撃を行うという内容だ。この場合、イランは洞窟や山岳地帯に隠した多数の弾道ミサイルとドローンを動員し、バーレーンやカタールなど中東のアメリカ軍基地を攻撃する可能性がある。

イラン指導部は、ドナルド・トランプ大統領がイランに軍事攻撃を加えれば、中東のアメリカ軍基地を攻撃すると警告していた。

サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)などは自国の領空をアメリカ軍に開放しないと表明したが、イランの報復から免れるのは難しいとみられる中、専門家はこのシナリオも現実味が高いとみている。

5. ホルムズ海峡の封鎖

イランは世界の海上原油輸送量の20%と液化天然ガス(LNG)の3分の1が通過するホルムズ海峡を利用して、アメリカなど西側諸国を継続的に脅してきた。

引用:米国防総省
引用:米国防総省

BBCはイランが侵攻された直後にホルムズ海峡に機雷を設置して武力で報復すると予測した。これは実際に1980年代のイラン・イラク戦争で用いられた手法だ。

イランは最近もホルムズ海峡で実弾射撃訓練を行い、武力を誇示している。このシナリオが現実になれば、国際原油価格がバレル当たり130ドル(約2万円)まで急騰し、世界貿易に甚大な打撃を与えると予測されている。

6. 米艦船の撃沈と生存者の捕虜確保

イランが多数の高速艇と自爆ドローンを動員した「蜂群攻撃(swarm attack)」で米軍艦船を撃沈するシナリオだ。

アメリカ海軍が適切に対応できないよう、高性能爆薬を搭載したドローンや高速魚雷艇をアメリカ海軍に向けて大量発射する戦略だ。ここにはアメリカ軍艦艇が沈没したり、乗組員の生存者が捕虜として捕まる可能性も含まれている。

BBCはこのシナリオが現実化すれば、アメリカとドナルド・トランプ大統領にとって大きな屈辱になる可能性があると予測した。

イラン海軍はすでにアメリカ海軍の技術的優位を克服または回避するため、非伝統的・非対称的な戦闘訓練に集中してきた。そのため、アメリカは最悪のシナリオに備えなければならない課題を抱えている。

7. 大混乱と内戦

アメリカの攻撃でイラン政権が崩壊した後、権力の空白が生じ、国全体が極度の混乱に陥る内容だ。

BBCは「アメリカが侵攻した後、イラン内部が完全に崩壊すれば、シリアやリビアのように内戦が勃発し、クルド人やバルーチ族など少数民族が武装紛争を引き起こす可能性がある」と展望した。

さらに「現在最大の危険は、トランプ大統領がイラン国境付近に強力な軍事力を集結させた後、行動しなければ体面を失うのではないかと恐れて戦争を始めることだ。この戦争は結末が見えないまま、予測不可能で潜在的に有害な結果を引き起こす可能性がある」と付け加えた。

望月博樹
望月博樹

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