
中東情勢が4週目に入る中、ドナルド・トランプ米大統領が対イラン作戦の責任をピート・ヘグセス国防長官に転嫁しているとの批判が浮上している。
11月の中間選挙を控え、原油価格の上昇や国内の批判世論が強まる中、政治的なスケープゴートを探しているのではないかとの見方も出ている。
米メディアのザ・ヒルやガーディアン、ニューヨーク・ポストなどによると、トランプ大統領は24日、ホワイトハウスで行われた新任国土安全保障長官の任命式で「ヘグセス長官とダン・ケイン統合参謀本部議長は(イランとの)交渉を望まず、完全な勝利にしか関心がなかった」と述べた。
さらに「彼らは平和交渉に非常に失望していた唯一の二人だった」とも語った。
トランプ大統領は前日23日、テネシー州メンフィスでの演説でも、ヘグセス長官がイランとの戦争を最初に主張した人物だと強調した。
「ヘグセス長官が最初に『イランに核兵器を持たせてはならない』と言ったと思う」と述べた。
その際、隣に座っていたヘグセス長官はうなずきながら、かすかな笑みを浮かべていた。
こうした発言については、国内の批判が強まる中で軍に責任を押し付けているとの分析もある。
中東情勢以降、米軍の負傷者は約290人に上っており、CBSニュースの世論調査では対イラン軍事行動に反対するとの回答が60%に達した。
米国はイランと戦争終結に向けた協議を進めていると主張しているが、イラン側はこれを公式に否定している。
米誌ローリング・ストーンは「トランプ氏、イラン戦争の責任転嫁を試みる」と題する記事を掲載した。
英紙ガーディアンも社説で「ヘグセス長官がイラン戦争を楽しんでいるかのように見えることに衝撃を受けた。極めて危険な人物だ」と警告した。
また、オバマ政権でスピーチライターを務めたジョン・ファブロー氏は「X(旧Twitter)」でトランプ氏の発言を引用し「ヘグセス氏は追い詰められ、異なる説明を行うことになるだろう」と投稿した。
トランプ大統領はこれまで、戦争の初期目標としてイラン政権の転換を促す環境づくりと核燃料の完全排除を掲げていた。またイランの攻撃を予測し、先制攻撃を行ったとも主張していた。
しかしニューヨーク・タイムズ(NYT)は20日付で、トランプ大統領がイランの核燃料備蓄に関する表現を弱め、ホルムズ海峡問題について同盟国に責任を求める姿勢を示すなど、当初の目標から後退しているとの見方を示した。













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