
ロシアのウクライナ侵攻以降、ロシア軍人による殺人や性的犯罪などの凶悪犯罪がロシア国内で記録的な水準に増加していることが明らかになった。
英紙デイリー・テレグラフなど海外メディアは2日(現地時間)、開戦以降、軍人による殺人事件が10倍以上に増加したと報じた。報道によると、2022年から2025年までに確認された軍人関連の殺人事件は計729件に上り、開戦前の4年間に発生した67件と比べて大幅な増加となっている。
特に殺人事件の発生件数は年々増加する傾向にあり、2025年は前年の1.5倍、2022年と比べると16倍に達した。このうち殺人事件の4分の3は飲酒状態で行われており、同僚の軍人を殺害したケースは17%にとどまり、大半は民間人が標的となっていた。
また、軍人による性的犯罪も急増している。2022年から2025年にかけて、裁判所は性的暴行などの性犯罪事件549件を審理した。このうち少なくとも312件は未成年者が関与しており、昨年1年間だけで248件が発生し、過去最多を更新した。

問題は、実際にロシア軍人が犯した犯罪はこうした統計よりもはるかに多いとみられている点だ。この記録には捜査中の事件は含まれておらず、また退役軍人による犯罪データも対象外となっている。さらに、ウクライナの占領地域でロシア軍人が関与した暴力や性犯罪、略奪などについてはデータ自体が存在しない。
シベリアで女性や子どもの保護施設を運営するアレクサンドル・ソボレフ氏は、「殺人犯や性犯罪者らが、『特別軍事作戦』(ロシアがウクライナ侵攻を指す呼称)を口実に、恐ろしい行為を犯しても処罰されないという考えにとらわれている」と批判した。
このような軍人による凶悪犯罪の増加の背景には、戦闘による精神的トラウマや、犯罪歴のある受刑者が恩赦などを通じて兵士として復帰していることなど、さまざまな要因があるとされる。さらに、「戦争の英雄」とされる兵士による犯罪を、見て見ぬふりをするような社会的な雰囲気も一因となっている。
ロシアの人権団体「ペルヴィ・オトデル」のエフゲニー・スミルノフ弁護士は、「政府は犯罪の処罰よりも兵力の維持を優先しているように見える」と述べた。その上で、「軍が人々を刑務所ではなく前線に送るため、あらゆる手段を講じている印象を受ける」と批判した。













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