
イラン戦争の長期化懸念を背景に原油価格が急騰する中、米国通商代表部(USTR)のジェイミソン・グリア代表は2日(現地時間)、原油価格の上昇について「一時的な混乱だ」との認識を示した。
グリア氏は同日、CNNのインタビューでこう述べ、市場の安定化に努める姿勢を強調した。その上で、「米国は高いエネルギー自給率を有しており、20年前とはまったく異なる状況にある」と指摘した。さらに、「世界のエネルギー価格を注意深く監視しており、各国の多くのパートナーと緊密に連絡を取りながら、状況を注視している」と述べた。
グリア氏はイランとの戦争を巡り、トランプ米大統領が目標達成の具体的な期限を設けていないと説明した。「大統領と国家安全保障チームは、戦争目標の迅速な達成に集中しており、人為的な期限は設定しない」と述べた。また、「世界エネルギー市場は依然として安定している」として、市場の堅調さを強調した。
一方で、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が同日、「ホルムズ海峡を軍事作戦で開放することは現実的ではない」と発言したことについて記者団から問われたが、グリア氏はコメントを控えた。
この日、国際原油価格は急騰した。トランプ氏の演説を受け、イランとの戦争終結への期待が後退したためだ。
米国産原油の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物(5月渡し)は前日比11.4%上昇し、1バレル=111.54ドル(約1万7,800円)で取引を終え、約4年ぶりの高値となった。また、国際的な指標であるブレント原油先物(6月渡し)も7.8%上昇し、1バレル=109.03ドル(約1万7,400円)で取引を終えた。
フィデリティ・インターナショナルのポートフォリオマネージャー、ジョージ・エフスタトプーロス氏は、トランプ氏が戦争終結に向けた計画を示唆するか、あるいは紛争の拡大と長期的な不確実性を予告する可能性があるとし、「現時点では明らかに後者の方向に進んでいる」と指摘した。
オックスフォード・アナリティカの政治リスクアナリスト、ジャイルズ・オールストン氏はCNBCの取材に対し、「ホルムズ海峡を通じた原油輸送を巡る対応について、米国は事実上、距離を置きつつあることが次第に明らかになっている」と述べた。その上で、「今後は、海峡を通じて原油を輸送する各国が自ら対応を迫られる問題になっている」と指摘した。
















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