パキスタン「がんのような国家」と痛烈批判…イスラエルは「仲介国が中立放棄」と反発

ハワジャ・ムハンマド・アシフ国防相が、イスラエルによるレバノン攻撃の継続を強く非難した。これに対しイスラエル側は、仲介国が中立性を失ったとして反発している。
タイムズ・オブ・イスラエル(TOI)などによると、アシフ国防相は9日(現地時間)ソーシャルメディア「X(旧Twitter)」に「イスラマバードで和平協議が行われている間にも、レバノンでは集団虐殺が行われている」と投稿した。
さらに、「欧州のユダヤ人を追い出すためにパレスチナの地にこの『がんのような国家(cancerous state)』を作った者たちは地獄に落ちるべきだ」と述べ、イスラエルを強く非難した。
アシフ国防相は議会演説でも、「イスラムはインドとともにイスラエルを永遠の真の敵と認識すべきだ。イスラエルの影響力は中東を越えて拡大している」と発言したとされる。
これに対し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は「ばかげた発言だ」と批判し、「中立的な仲介者を自称する政府から出るべき言葉ではない」との立場を示した。
また、イスラエルのギデオン・サアル外相も「明白な反ユダヤ的中傷だ」と反論し、「ユダヤ国家を『がん』と呼ぶことは我々を破壊する意図を意味する」と強く非難した。TOIによると、アシフ国防相はその後「X(旧Twitter)」の投稿を削除したという。
一方、米国とイランは7日、2週間の休戦に合意し初の対面協議を控えているが、両国はホルムズ海峡の開放やウラン濃縮といった従来の争点よりも、レバノンでの停戦問題を巡って駆け引きを続けている。
イラン側の交渉代表として知られるモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長は9日、「パキスタンが公然と明らかにしたレバノン(休戦)問題を否定したり覆したりする余地はない」とし、「交渉は米国が義務を履行する場合にのみ可能だ」と述べた。これは、イスラエルのレバノン攻撃を止めるよう求めたものだ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの日、ガーリーバーフ議長とセイエド・アッバス・アラグチ外相がイスラマバードに到着したと報じたが、イラン半官営タスニム通信はこれを否定する反論記事を出し、交渉開始を認めていない。
しかし、米国は両国間の休戦とレバノン前線が無関係であるとの立場を貫いている。J・D・ヴァンス副大統領は「我々は休戦にレバノンを含むと約束したことはない」と述べた。ただしCBS、WSJによるとトランプ大統領は当初レバノンを含む休戦に同意していたとされ、ネタニヤフ首相がレバノン攻撃を続けると明らかにしたため立場を変えたという。
トランプ大統領は「ビビ(ネタニヤフ首相)と話をしたが、彼が今後は(レバノン攻撃を)自制する」と述べ、事態の管理に努める姿勢を示した。これは、イスラエルに空襲の緩和を求めた趣旨だ。一方、ネタニヤフ首相はレバノン政府との交渉には応じる考えを示しつつも、ヒズボラへの攻撃は停止できないとの立場を維持している。













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