
中東戦争によってホルムズ海峡近くの石油施設や船舶の複数箇所で深刻な原油流出が発生し、専門家たちが「環境災害」を警告している。
20日(現地時間)の米CNNによると、最近欧州宇宙機関(ESA)が「Sentinel-2」衛星で撮影した写真にホルムズ海峡近くの海域に大規模な原油流出が鮮明に映っていたという。

7日に撮影された画像にはイランのゲシュム島近くのホルムズ海峡に8km以上にわたる原油流出が観測された。グリーンピース・ドイツのニーナ・ノエル報道官は「2月28日、米国によって攻撃を受けたイランの船舶『シャヒド・バゲリ』から漏れ出た原油だ」と説明した。
同じ時期にラバン島の海岸近くでも原油流出が確認された。米国とイスラエルの連合軍が近くの石油施設を攻撃し、大規模な火災が発生して海に原油が流出した様子だ。オランダの平和団体PAX(パックス)によると、原油はサンゴ礁やカメ、海鳥が生息する保護区であるシドヴァル島(Shidvar Island)まで流れ込み、環境への被害が非常に大きいという。

イランだけでなく、他の湾岸諸国でも燃料や石油化学物質の流出が続いている。特にイランがエネルギー施設に対する報復でクウェートを攻撃し、深刻な原油や化学物質の流出が観測された。中東戦争によって近隣の海域が汚染されると、約1億人が使用する海水淡水化施設にも甚大な影響を及ぼすと見られる。また、沿岸地域の生計や食料に直結する漁業が打撃を受け、近隣の海洋生物も深刻な被害を受けると予想される。
現時点で原油流出事故が引き起こす被害を正確に数値化することは難しい。しかし、グリーンピース・ドイツ側は「現在ペルシア湾内には約75隻の大型タンカーがあり、これらが積んでいる原油は計190億リットルと推定される」とし、「原油流出は微生物から魚、鳥、そしてマングローブの生息地に依存するウミガメに至るまで生態系全体に影響を及ぼすなど、広範囲で甚大な影響を及ぼす可能性がある」と警告した。
また、同団体はホルムズ海峡の周辺で軍事的な対立が続いている点を指摘し、「構造的な複雑性、制限されたアクセス及び劣悪な作業環境のため、浄化作業が難航している。現時点で浄化作業を進めることはほぼ不可能だ」と述べた。













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