
米国がホルムズ海峡に閉じ込められた船舶の安全な脱出を支援する「プロジェクト・フリーダム」作戦を本格的に稼働させた初日、米国とイランが海峡近くで直接武力を行使し、緊張が急激に高まっている。さらにイランが湾岸諸国への攻撃を再開したことで、かろうじて維持されていた米国とイランの休戦が事実上崩壊の局面に入ったのではないかという懸念が広がっている。
米ニューヨーク・タイムズ(NYT)とワシントン・ポスト(WP)によると、米中央軍のブラッド・クーパー司令官は4日(現地時間)のブリーフィングで「イランがホルムズ海峡を航行中の船舶に対して巡航ミサイルを発射し、ドローン(無人機)を出撃させた」と述べたという。クーパー司令官は続けて「そのドローンを米海軍が撃墜し、商船を脅かしていたイランの小型軍用の高速艇6隻も米陸軍のヘリコプター『AH-64・アパッチ』が撃沈した」と説明した。
今回の衝突は、米中央軍がプロジェクト・フリーダム作戦の第1段階として米国の商船2隻がホルムズ海峡を無事に通過したと発表した直後に発生した。WPはこれを受けて、イランが米国のプロジェクト・フリーダムを狙ってミサイルとドローン、高速艇を動員した武力示威に出たと分析した。クーパー司令官は「休戦が終了したかどうかについては具体的に言及しないが、今朝のイランの攻撃的な行動に対しては米国のドナルド・トランプ大統領の指示に従って対応した」と述べた。
この日は米国がホルムズ海峡でプロジェクト・フリーダム作戦を正式に開始した初日だった。船舶の脱出を支援する作戦が始まるや否や両者が武力衝突に入ったため、緊張は事実上、最高潮に達した。1か月間中断されていたイランによる湾岸地域への攻撃も再開された。アラブ首長国連邦(UAE)はこの日の午後、イランから発射された巡航ミサイル4発を探知し、そのうち3発を領海の上空で撃墜し、残りの1発は海に落ちたと発表した。
NYTはオマーン国営のメディアを引用して、ホルムズ海峡に近いオマーンの海岸都市ブハの住宅地域でも攻撃が発生したと伝えた。このような状況は、最近米国とイランが修正された終戦案をやり取りしながら緊張した交渉を続けていた中で発生した。トランプ大統領が海峡の主導権強化を念頭に置いたプロジェクト・フリーダム作戦を開始すると、イランも軍事的対応に出て休戦体制が揺らいでいるとの分析が出ている。
ただし両者は依然として事実関係を巡って正面衝突している。イラン軍の関係者は米海軍が自国の小型船舶を撃沈したという米国側の発表を否定し、米国が商船2隻の海峡通過に成功したという主張に対しても「ホルムズ海峡を通過した船舶はない」と反論した。問題はこのような対立が全面戦争に発展する可能性だ。
米メディアのアクシオスは、クーパー司令官が4月30日、トランプ大統領に「イランがミサイル発射や高速艇の出撃で対応する場合、これを即座に撃退し、湾岸諸国への攻撃が拡大すれば全面戦争を再開する方針」を報告したと伝えた。トランプ大統領もこの日、FOXニュースのインタビューで「イランがプロジェクト・フリーダム作戦を遂行中の米軍を攻撃すれば強力な軍事対応に出る」とし、「イランを地球上から消し去ることもできる」と強硬警告を発した。
米国は現在ホルムズ海峡近くに大規模な軍事力を配備している。公式には商船を直接護衛していないが、事実上は軍事的な保護の下で船舶を脱出させる作戦を進めており、小さな衝突が中東全体の紛争拡大につながる可能性が高まっている。














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