米30年国債利回り5%突破、2007年以来の高水準イラン「米国は巨額債務抱えながら軍事圧力」

イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は、米国によるホルムズ海峡での軍事的圧力が新たな世界金融危機を引き起こす可能性があると警告した。米国の国債金利が世界金融危機前の水準まで上昇する中、中東情勢の緊張が重なり、米国の財政負担が限界に近づいているとの主張だ。
ガリバフ議長は14日、X(旧ツイッター)への投稿で「米国は39兆ドル(約6,191兆7,000億円)もの債務を抱えながら、ホルムズ海峡で高額なLARP(実戦型の軍事演習)を続けている」と批判した。
その上で「最終的に戻ってくるのは世界金融危機だ」と警告した。
投稿には、米30年国債利回りが5%を超えたと報じる英フィナンシャル・タイムズ(FT)の記事も添付されており、米国の財政状況と中東への軍事介入を同時に批判した。
FTによると、米財務省は13日(現地時間)250億ドル(約4兆円)規模の30年国債を発行したという。入札結果では最高利回りが5.046%を記録し、米30年国債利回りが5%を超えたのは世界金融危機直前の2007年以来となった。
市場では、戦争によるインフレ圧力の高まりを受け、米長期金利が急上昇しているとの分析が出ている。一般的に物価が上昇すると、将来受け取る資金の実質価値が低下するため、投資家は長期債に対してより高い利回りを求める傾向がある。
特に最近は中東戦争の影響で国際原油価格やエネルギー価格の変動性が拡大し、インフレ懸念が再燃している。4月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比6.0%上昇し、3月の4.3%、2月の3.4%を大きく上回った。伸び率は4年ぶりの高水準となった。
ガリバフ議長は、こうした状況下で米国がホルムズ海峡周辺で軍事的圧力を続けていることが金融市場の不安をさらに高めていると主張した。
さらに、フォックス・ニュース元司会者のピート・ヘグセス米国防長官を念頭に「元テレビ司会者に2007年以来見られなかった規模の巨額資金を与え、まるで戦争長官のように振る舞わせている」と批判した。
またガリバフ議長は、ホルムズ海峡周辺の緊張が長期化すれば、エネルギー価格や世界金融市場の変動性がさらに拡大する可能性があるとも警告した。
一方、イランのモハンマドレザー・アーレフ第1副大統領は同日「ホルムズ海峡はいかなる代償を払っても手放さない」とし「海峡は元々イランのものだ」と主張した。
現在ホルムズ海峡では、イランが米国とイスラエルによる空爆後、敵対国やその同盟国に対する統制を強化しており、封鎖状態が続いている。













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