
全米を襲った記録的な熱波と激しい嵐により、少なくとも25人が死亡、数十万世帯が停電の被害に遭うなど、米国独立250周年の祝日の連休は深刻な悪天候に見舞われた。
5日(現地時間)、ガーディアン、AP通信によると、20を超える州で気温が38度を上回り、中西部を中心に強い雷雨と突風が重なり、各種記念行事や交通にも大きな影響が出た。
米国国立気象局(NWS)によると、巨大な「ヒートドーム(Heat Dome)」の影響でアメリカ東部を中心に記録的な高温が続いており、日曜日の時点で1億4,000万人以上が熱波警報対象地域に含まれていた。
最も大きな人命被害が出たのはニュージャージー州で、同州当局は、熱波が州内10の郡で発生した計22人の死亡に関連していると発表した。犠牲者はエアコンのない住宅や屋外、道路、駐車中の車両などで発見されており、そのほとんどが30代半ばから80代であった。
最初の犠牲者は6月29日に確認され、予備調査では大半が熱中症と推定されている。正確な死因は、今後ニュージャージー州の検視官が最終確認する方針だ。
ニュージャージー州公衆衛生局は「今回の熱波は一般的な夏の暑さではない。すべての年齢層の人や動物にとって生命を脅かすほど非常に急速に悪化する可能性がある」と警告した。
他の地域でも熱波による死亡例が続いている。
イリノイ州クック郡では心血管疾患で亡くなった住民の死因に熱ストレスが影響を与えたことが確認された。
ミシシッピ州ハインズ郡では74歳のミッチェル・レイ・クーリーさんが熱中症で死亡した。行方不明の通報があった彼は翌日、ガソリンスタンドの裏で亡くなっているのが発見された。検視官は判断力を妨げる病気を患っており、現場調査の結果、死因は天候に関連した熱中症であることが確認され、犯罪の容疑はないとした。
またミシシッピ州ボルトンでは83歳のマーサ・アイリーン・バン・エグモンドさんが庭で転倒し、夫とともに数時間にわたり熱波の中で動けなくなり、最終的に亡くなった。ハインズ郡の検視官は、熱波と高齢が複合的に作用した結果であると説明している。
熱波と共に強力な嵐もアメリカ全土を襲った。
中西部地域では強い雷雨と突風により木が倒れ、電線が切れ、数十万人の電力使用者が停電の被害を受けた。悪天候は複数の州の道路や航空交通にも影響を与えた。
ワシントンD.C.では、雷を伴う嵐の影響により、ナショナル・モールに集まっていた数千人が一時避難を余儀なくされた。現場ではドナルド・トランプ米大統領によるアメリカ独立250周年の記念演説と大規模な花火大会が予定されていたが、演説が遅れたほか、行事全体が天候悪化の影響を受けた。
首都ワシントンD.C.やニューヨークでは、稲妻が走る空を背景に花火が打ち上げられる様子がソーシャルメディア上で拡散した。
現地の緊急当局の集計によると、ワシントンD.C.の記念行事では午後8時までに51人が熱中症などの症状で緊急手当てを受け、そのうち12人が病院に搬送された。
ワシントンD.C.で予定されていた一部の独立記念日パレードは熱波のためにキャンセルされ、トランプ大統領がナショナル・モールで開催した「The Great American State Fair」も来場者44人が熱関連疾患で治療を受けた後、一時運営が中断された。
気象当局は強風と豪雨が今週も続くと予測している。北東部地域3400万人には洪水注意報が発令されており、繰り返される集中豪雨によりフィラデルフィアやニューヨーク市などの都市地域で突発的な洪水の発生可能性が指摘されている。一部地域では6~7日の間に最大100mmの雨が降ると予報されている。
また、大西洋中部から北部平原にかけての広範な地域では寒冷前線の影響で強い雷雨が続く見込みだ。平原地域では局地的な竜巻が発生する可能性があり、強風と雹が主要な危険要因として挙げられている。













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