「プーチンの聖域が破られた」ロシアが誇ったアゾフ海で始まった“海上崩壊”

ウクライナ軍がアゾフ海を往来するロシアの船舶を再びドローン(無人機)で攻撃し、ロシアの海上輸送網を締め付けている。ロイター通信などの海外メディアは14日(現地時間)、ウクライナ軍がロシアの船舶11隻を追加で攻撃し、被害を与えたと報じた。ウクライナ無人システム部隊のロバート・ブロブディ司令官はこの日、「最近の攻撃目標にはタンカー5隻、貨物船5隻、曳船1隻が含まれる」とし、「過去9日間の作戦で計116隻を攻撃した」と述べた。
このようにウクライナが連日アゾフ海のロシア船舶を攻撃する理由は、モスクワの海上物流を麻痺させ、占領されたクリミア半島への軍需品供給を制限し、石油輸出を妨害する意図だ。特にロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、アゾフ海が事実上ロシアの内海になったとし、自らの業績を誇示してきた。
実際、最近までロシアはこの海を利用して燃料、軍需品、穀物およびその他の商品を外部の干渉なしで自由に輸送してきた。これについてウクライナのジャーナリストであり軍事ブロガーのドミトロ・カルペンコ氏は「アゾフ海はクリミア半島に次ぐロシアの2番目の大きな戦利品だった」とし、「ここが完全に制御された場所であるというクレムリンの幻想をウクライナ軍が打ち砕いている」と評価した。
アゾフ海はケルチ海峡を通じて黒海につながる内海で、クリミア半島のケルチ港には石油貯蔵施設があり、タンカーが頻繁に停泊する場所だ。また、ここはクリミア半島に燃料を供給する重要な輸送路で、ロシアが占領中のウクライナ南部地域に軍需品を補給する通路でもある。さらにアゾフ海は、ロシアの小麦輸出にも重要な主要貿易路の一つだ。世界最大の小麦輸出国とされるロシアの小麦輸出量のうち最大4分の1がアゾフ海を通過すると言われている。

ウクライナ軍は6日からアゾフ海周辺でロシアのタンカーを集中的に攻撃し始めた。同軍は「攻撃した船舶はロシア軍部隊に燃料と潤滑油を供給するだけでなく、国際制裁を回避して原油と石油製品を輸送するために使用された」とし、いわゆる「シャドーフリート」所属だと主張した。
シャドーフリートとは、国際社会の制裁を逃れるために不透明な所有構造を持ち、公式な規制を回避して航行するタンカーと貨物船の集団を指す。特にウクライナ戦争で資金源が断たれたロシアは原油や禁止品目をこれを通じて運び、少なくとも1,000隻以上と推定される。
ウクライナの船舶攻撃が相次ぐ中、ロシアはアゾフ海をつなぐドン・アゾフ運河の船舶運航を一時中断したと伝えられている。ロイター通信は最近、ロシア穀物輸出業界の関係者を引用し、ロシア当局が10日に船舶13隻を攻撃された後、運河通行を阻止したと報じた。またロシア国境警備隊は、ケルチ海峡の通過申請も受け付けていないと伝えられている。















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