「世界最強の防空網に異変」パトリオット迎撃失敗か…イラン弾道ミサイルが突破

イランの弾道ミサイルが少なくとも4発、ヨルダンのキング・ファイサル空軍基地を攻撃する過程で、米国製のパトリオット防空網が迎撃に失敗する様子を捉えた映像が公開された。
マレーシアの国防・安全保障専門メディアであるDefence Security Asia(DSA)の15日の報道によると、前日SNSを中心にイラン発の弾道ミサイルがヨルダンを攻撃する様子の映像が拡散したという。
DSAは「米国製のパトリオットが、イランの一部ミサイルの迎撃に失敗した。映像ではパトリオットが迎撃できなかったイランのミサイルが地面と衝突する痕跡まで明確に見える」とし、「これはイラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)が6月末以降、ヨルダン領内の米関連施設に向けて連続して弾道ミサイルを発射してきた状況と一致する」と伝えた。
さらに「ヨルダンは米国とイラン間の戦争が急速に拡大する中、6月末以降、イランの弾道ミサイル攻撃を繰り返し受けてきた」とし、「ヨルダン軍は高い迎撃率と最小限の被害だけを主張してきたが、イランも格納庫や指揮センター、航空機などを破壊したと一貫して反論してきた」と付け加えた。
報道によると、現在流布されている映像はイランの弾道ミサイルが少なくとも4発、キング・ファイサル空軍基地を攻撃し、パトリオットが迎撃に失敗して地上爆発が観測されたという内容を含んでいるという。一部の投稿ではパトリオットシステムの誤作動や自爆過程まで描写されている。
DSAは「パトリオット・ミサイルが、同地域におけるイランのミサイル防衛の中核を担っていることを踏まえると、この情報が事実であると確認された場合、その意味は極めて大きい」と分析した。さらに「ただし、夜間に撮影されたミサイル映像の撮影位置の特定が非常に難しく、ヨルダン当局も公式な言及を出していないため、追加の情報が必要だ」と付け加えた。
パトリオットは現存する世界の防空システムの中で最も優れた性能を発揮している防空武器だが、迎撃100%を記録したことはない。米戦略国際問題研究所(CSIS)によると、1991年の湾岸戦争当時、サウジアラビアに配備されていたパトリオットはイラクのミサイルを追跡・迎撃することに失敗したという。
当時の米政府の調査によると、迎撃に失敗した原因はパトリオットのソフトウェアにおける時間計算の不具合だったという。発射台が約100時間以上連続で稼働したことで内部時計の誤差が蓄積し、レーダーが実際のミサイルから約600mずれた位置を追尾したため、迎撃そのものが行われなかった。
その後、即時のソフトウェア修正が行われ、継続的なアップグレードを経て現在は最新型の「PAC-3MSE(Missile Segment Enhancement)」が運用されている。
もしパトリオットが、イランの弾道ミサイル迎撃に失敗したとの主張が事実であれば、これは単に防空網が一度突破されたという出来事にとどまらない意味を持つ可能性がある。パトリオットは米国および同盟国の中核的な弾道ミサイル防衛システムであり、世界20か国以上が運用する代表的な防空システムであるだけに、実戦で迎撃に失敗すれば、その信頼性や抑止力に直接的な影響を及ぼす可能性があるためだ。
一方、米国は今回のイラン戦争で大量のパトリオット・ミサイルを使用し、在庫不足に陥る恐れがあるとの懸念が出ている。14日、CSISの国防分析官であるマーク・キャンシアン氏はCNNに「米国は今回の戦争でパトリオット・ミサイルを1,000発以上使用した」とし、「湾岸地域の同盟国も多くを使用し、ウクライナも追加の供給を求めており、生産需要が膨大だ」と説明した。さらに「今すぐパトリオットを注文しても、溜まった注文のため、実際に受け取るには4〜5年はかかるだろう」と付け加えた。
米国防総省によると、パトリオットシステム1基の価格は10億ドル(約1,621億2,500万円)以上で、年間生産量は600基に過ぎないという。米国がイランとの戦争で備蓄していた核心的なミサイルなどを大量に消費したという分析は継続的に提起されてきた。米国とイランが6月、終戦了解覚書(MOU)を締結し、両国間の休戦状態に入ったことで武器不足に伴う負担が減少するかのように見えたが、交戦が再開されることで米国が感じる負担はさらに増大すると予想される。















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