「日本は稼いでも赤字」…中東の原油が細り、深まる“米国頼み”

今年上半期(1〜6月)の貿易収支は1兆円を超える赤字を記録したが、半導体の輸出の好調などにより、赤字幅は前年同期比で半減した。ただ、米国とイランの対立が再燃した6月は市場予想を上回る赤字となり、今後の経済への影響への懸念が高まっている。
財務省が22日発表した今年上半期の貿易統計(速報値)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆144億円の赤字だったという。
日本は昨年1兆7,145億円の貿易赤字を記録し、5年連続の赤字となったが、今年上半期もこの傾向が続いた。ただ、半導体などの輸出の増加により、赤字額は昨年上半期より57.0%減少した。
上半期の輸出額は13.7%増の60兆6,606億円、輸入は10.7%増の61兆6,750億円だった。6月の貿易収支は4,069億円の赤字で、2か月連続の赤字となった。
上半期の全体では健闘したものの、6月の貿易赤字は予想を上回った。季節調整前の貿易赤字は、5月の3,918億円から4,069億円に拡大した。市場の専門家は1,200億円の赤字を予想していた。6月の輸入額は前年同期比25.4%増加したのに対し、輸出額は19.3%の増加にとどまった。
これは、最近の中東情勢の緊張の再燃と、円安による輸入物価の上昇の影響とみられる。財務省によると、6月の平均の為替レートは1ドル159.69円で、前年同期比10.9%の円安だったという。ただ、6月も半導体など電子部品の海外出荷量が約54%増加するなど、世界的な人工知能(AI)半導体の需要に支えられ、輸出は堅調を維持した。自動車や非鉄金属の輸出も顕著に増加した。国別では、自動車が牽引した対米の輸出が13%増加し、対中の輸出は半導体と原材料により上昇した。日本企業がトランプ政権の関税に適応するにつれ、対米の貿易黒字の幅は6月まで7か月連続で縮小した。一方、対中の貿易赤字は拡大を続けた。
一方、上半期の中東からの原油の輸入量は、ホルムズ海峡の封鎖の影響で前年同期比26.4%減の4,731万1,000キロリットルだった。6月の中東産の原油の輸入量は569万2,000キロリットルで、前年同月比40.6%減少した。同月、中東情勢の悪化の後に原油の輸入の代替先として注目した米国からの原油の輸入量は272万2,000キロリットルで、前年同月比で約5.6倍に増加した。共同通信は、先月の米国からの原油の輸入量が、統計のある1979年以降で過去最高だったと報じた。















コメント0