「習近平、ついに一線を越えた」中国軍ヘリが台湾海峡を突破…“初の中間線越境”で防空網を試験か

中国軍の軍用ヘリコプターが初めて台湾海峡の中間線を越えて台湾の防空識別圏に侵入したことが明らかになった。中国が戦闘機と軍艦に続きヘリコプターまで台湾に投入し、低空侵入ルートと台湾軍の対応態勢を試したのではないかとの見方が出ている。
22日(現地時間)、ウクライナ軍事専門メディアのミリタルヌイによると、中国人民解放軍所属の軍用ヘリコプター1機が20日、台湾海峡の中間線を越えて台湾北部の防空識別圏に侵入したという。このヘリコプターは台湾が設定した飛行制限区域「R9」まで飛行し、公開された記録上、台湾本島に最も近づいた。
台湾国防部の空軍司令部が公開した資料によると、中国軍は20日の午前6時から翌日の午前6時まで台湾周辺に航空機4機を投入したという。軍用ヘリコプターとドローン(無人機)などが含まれ、そのうち2機は台湾海峡の中間線を越えた。同期間、中国海軍の艦艇5隻と政府所属の船舶6隻も台湾周辺で活動した。
台湾軍は哨戒機と海軍艦艇を投入し、沿岸のミサイルシステムを稼働させて中国軍の動きを監視した。台湾国防部が公開した状況図には、中国軍のヘリコプターが飛行した区域が台湾北部の馬祖列島と烏坵郷近くまで及んでいることが示された。
中国軍のヘリコプター活動は翌日も続いた。台湾軍は21日の午前6時から22日の午前6時まで、中国軍の航空機12機と艦艇9隻を捕捉した。航空機のうち11機が台湾海峡の中間線を越えて台湾北部と南西部、東部の防空識別圏に侵入した。
軍用ヘリコプターはこの日の午前9時5分から午後5時5分の間に2回飛行した。ミリタルヌイは、ヘリコプターが初日とは反対方向から接近し、台湾南東部付近まで前日よりも近く飛行したと伝えた。
中国軍の戦闘機と爆撃機、ドローンが台湾海峡の中間線を越えることは繰り返されているが、ヘリコプターの越境飛行が公然と確認されたのは今回が初めてだ。台湾海峡の中間線は、中国と台湾間の偶発的衝突を防ぐ非公式な境界線として機能してきた。中国は台湾を自国の領土と見なし、中間線の存在を公式に認めていない。
ヘリコプターは戦闘機より速度と航続距離で劣るが、低高度で飛行し、兵力や装備を輸送したり、対潜水艦作戦、海上監視任務を遂行したりすることができる。中国軍が台湾に近い海域にヘリコプターを投入したのは、戦闘機中心の空中圧力を超え、低高度への接近能力まで誇示しようとする動きと解釈できる。
ただし、台湾国防部の空軍司令部は越境したヘリコプターの正確な機種や所属を公開していない。ミリタルヌイは記事の代表画像として中国海軍航空隊の対潜ヘリコプター「Z-20F」を掲載したが、実際に飛行した機体がZ-20Fだったかどうかは確認されていない。
中国は今年に入ってから台湾周辺で軍事活動の範囲と頻度を継続的に拡大している。台湾軍は3月29日にも中国軍の航空機19機と海軍艦艇9隻を台湾周辺で捕捉した。
中国は軍艦だけでなく、海警局など政府所属の船舶も台湾周辺海域に投入している。軍事的衝突の水準を調整しながら台湾の防空・海上監視力を消耗させ、中国軍の活動を日常化しようとするいわゆる「グレーゾーン戦略」と評価されている。
中国軍の活動は日本周辺でも顕著だ。統合幕僚監部によると、自衛隊機は2025年度、外国機への対応として計595回の緊急発進を実施したという。そのうち中国航空機への対応は366回で全体の約62%を占めた。ロシア航空機への対応は214回だった。
特に台湾と東シナ海、琉球諸島を担当する航空自衛隊・南西航空方面隊が348回出撃し、最も大きな負担を担った。中国軍が台湾海峡だけでなく日本の南西部まで空中・海上活動の範囲を広げる中、地域の緊張も一層高まっている。















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