「暗証番号はまさかの“Louvre”だった」...世紀の大失態から9カ月、宝石なきギャラリーが再開

引用:depositphotos
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昨年10月に発生した王室宝飾品の盗難事件以来、閉鎖されていたルーヴル美術館のアポロン・ギャラリー(Galerie d’Apollon)が22日(現地時間)、9ヶ月ぶりに再開した。この日、本紙が訪れたアポロン・ギャラリーは再開の知らせを聞いて駆けつけた観光客でにぎわっていた。

アポロン・ギャラリーは、フランス絶対王政の象徴的人物である太陽王ルイ14世(在位1643~1715年)の時代に造られた。ルーヴル美術館で最も華麗な空間として知られ、19世紀からはフランス王室の宝飾品を展示するギャラリーとして使用され、「ルーヴルの華」と呼ばれてきた。しかし、昨年10月19日(現地時間)、開館30分後に4人組の窃盗犯がはしご車を使って内部に侵入し、展示ケースを破壊してわずか7分で王室の宝飾品を奪い去る事件が発生し、世界中が衝撃を受けた。

当初、アポロン・ギャラリーの廊下中央には王冠や宝石を展示する華麗なガラスケースが並んでいた。しかし、この日は廊下に何も置かれておらず、壁面に配置された展示ケースも空のままだった。入口の向かいにある長方形の窓には、昨年の事件発生時にはなかった鉄格子が設置されているのがはっきりと確認できた。館内では、警備員数名がギャラリー内を絶えず巡回しており、観光客の中にはその窓の前で記念撮影をする人の姿も見られた。

引用:Daum
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警備員に「あの窓から窃盗犯らが侵入したのか」と尋ねると、ため息をつきながらうなずいた。あちこちで観光客が警備員やガイドに「あそこがその窓なのか」と聞いており、繰り返される質問に疲れた表情だった。アメリカから訪れたカーターさんの一家は「ちょうど今日再開したなんて驚いたし、とても運が良かった」と話し、何度も鉄格子の前で記念撮影をしていた。年間来館者数が900万人を超える世界最大級の美術館で最も華麗な空間は、世紀の宝飾品盗難事件を巡る「ダークツーリズム」の現場と化したようだった。

ルーヴル美術館は、アポロン・ギャラリーを、17世紀当時の本来の役割である「儀式・式典用ギャラリー」として維持し、王室宝飾品は修復作業後により厳重な警備体制が整った別の展示室で公開する方針だ。実際、この日鉄格子が追加されたこと以外に特別な防犯対策は見られなかった。他の窓も数百年前のものと思われる錠前で施錠されているだけで、セーヌ川や道路からは依然として近づける状態だった。外国人観光客からは「大騒ぎになったと聞いていたのに、ほとんど変わっていない」とささやく声も聞かれた。
フランス当局や現地メディアは「建築美そのものに目を向ける良い機会だ」とこの状況に前向きな意味を見いだそうとしている。ルーヴル美術館のクリストフ・ルリボー館長は「今回を機に、このギャラリーの華麗な建築や装飾の魅力をあらためて発見してもらえるだろう」と述べた。日刊紙ル・パリジャンは「人々は畏敬と感嘆が入り混じった思いで、陽光の差し込むギャラリーを再び歩けることに感動している」とし、「展示方法が変わったことで、来館者は室内装飾をこれまで以上にじっくり鑑賞できるようになった」と伝えた。

アポロン・ギャラリーは、フランス絶対王政の最盛期を象徴する太陽王ルイ14世(在位1643~1715年)の時代に造られた。当初は、ブルボン朝の創始者であるアンリ4世(在位1589~1610年)の時代に「王の美術館」として使用されていたが、火災でほぼ焼失した後、ルイ14世の命によって再建された。太陽神アポロンになぞらえてルイ14世の王権を称えることを目的に、金箔装飾、天井のフレスコ画、彫刻、鏡と華麗な装飾など、当時のフランス・バロック様式と古典主義様式を代表する装飾技法がふんだんに取り入れられている。また、ヴェルサイユ宮殿で最も豪華な空間として知られている「鏡の間」のモデルとなったことでも有名だ。
昨年の事件で4人組の窃盗犯が盗んだ宝物は、ナポレオン1世が皇后マリー・ルイーズに贈ったエメラルドとダイヤモンドのネックレス、ナポレオン3世の皇后ウジェニーのブローチ、18世紀のマリー・アメリー王妃とオルタンス王妃ゆかりのサファイアのネックレスなど計8点だ。一部の宝飾品は、犯人らが逃走中に落として破損した状態で発見された。その一つが、1855年にナポレオン3世が皇后ウジェニーのために、ダイヤモンド1,354個とエメラルド56個を用いて製作させた「国宝級」とされる王冠だった。宝飾品の価値は約8,800万ユーロ(約164億400万円)に達すると推定されているが、いまだに回収されていない。

事件発生後、アポロン・ギャラリーに特別な防犯設備がなかったことが明らかになり、国際的な嘲笑を買った。警備員が窃盗犯らの逃走を事実上見過ごしていた様子が公開されたほか、監視カメラシステムの暗証番号がLouvre(ルーヴル)だったことも明らかになった。

引用:ルーヴル美術館
引用:ルーヴル美術館
竹内智子
竹内智子

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