
アメリカがベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束した後、大統領権限代行を務めることになったデルシー・ロドリゲス副大統領に、国際的な注目が注がれている。
4日(現地時間)、「ウォール・ストリート・ジャーナル」などの報道によると、ロドリゲス代行は法律家出身であり、過去10年にわたりマドゥロ政権の中枢要職を歴任してきた強硬路線の左派政治家であるという。その強硬な政治姿勢は、父であるホルヘ・アントニオ・ロドリゲス氏の影響を色濃く受けているとされる。
父のロドリゲス氏は左翼武装組織「社会主義連盟」を創設した人物であり、1976年に発生したアメリカ人実業家誘拐事件を主導した容疑で逮捕され、取り調べ中に死亡した。当時7歳であったロドリゲス副大統領は、その後「革命は父への復讐である」と言明し、終始強硬派の道を歩んできた経緯がある。
フランス留学を経て帰国後、ウゴ・チャベス政権で政治活動を開始し、マドゥロ大統領の選挙キャンプに参加して当選に貢献した。マドゥロ大統領の厚い信任のもと、ロドリゲス氏は情報通信相、外相、制憲議会議長を歴任し、さらに財務相と石油相を兼任するなど、チャベス主義体制の中核を担う人物としての地位を確立した。
政治アナリストのホセ・マヌエル・ロマノ氏は「CNN」に対し、「彼女は大統領の全面的な信頼を受けてきた極めて有能な権力運営者であり、軍や行政全般に強い影響力を行使してきた」と指摘している。トランプ米大統領の再登板後、アメリカによる制裁と封鎖が一段と強化され経済が困窮する中、ロドリゲス代行は外国投資家を呼び込む役割を自ら担い、危機打開を図ってきた。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」は「政治的には強硬派に分類されるが、交渉局面では現実的な姿勢を見せることもある」とし、「昨年にはトランプ政権と直接交渉に臨み、その際マドゥロ大統領の秩序ある退陣、すなわち大統領継承後に第三国へ亡命する案という現実的な選択肢を提示した」と報じている。
一方で野党側からは、ロドリゲス代行の華美な私生活が、深刻な民生危機とあまりにもかけ離れているとして、批判が噴出している。「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、同氏は高級ブランドの靴やバッグを好んで身につけるなど、贅沢な暮らしを続けてきたという。
マドゥロ政権下で、ベネズエラ経済は約80%縮小し、800万人以上が国外へ流出するなど、現代史上でも最悪級の経済崩壊を経験した。ロドリゲス副大統領はその立て直しのために投入されたものの、一方で高級ブランド品を買い集める姿勢が国民の強い反発を招いている。













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