
米国のドナルド・トランプ大統領が、自らを「ベネズエラ臨時大統領」と称する画像をSNSに投稿し、波紋を広げている。これに対し、ニコラス・マドゥロ前大統領の拘束後に政権を引き継いだデルシー・ロドリゲス大統領代行は、ベネズエラの主権を強調し、トランプ氏の主張を強く否定した。
ベネズエラ国営メディア「DiarioVEA」などが12日に報じたところによると、ロドリゲス氏は同日、「ベネズエラには国家を導く正当な政府が存在している一方、米国には(特定の勢力に)人質にされている大統領がいる」と述べ、トランプ氏を痛烈に批判した。
発端は11日、トランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」へ投稿した一枚の画像だった。その画像にはトランプ氏自身の写真とともに、スペイン語で「ベネズエラ臨時大統領」「2026年1月現職(IncumbentJanuary2026)」との文言が記されていた。
ロドリゲス氏は、トランプ氏を直接名指しすることは避けつつも、「ウィキペディア上の風刺画のようなものを見たが、ベネズエラを統治する政府はまさにここ(カラカス)にある」と強調。「我々は組織された民衆と共に統治しており、国際法と相互尊重に基づき独立を守り抜く」と断じた。
この発言は、米軍による空爆被害を受けたラ・グアイラ州の国立学校再開校式典の場で行われた。現地メディアによると、ロドリゲス氏は「卑怯な攻撃によって被害を受けた地で、改めてベネズエラの主権と独立を宣言する」と述べ、米国の軍事介入と内政干渉に対する抵抗姿勢を鮮明にした。
米軍が1月3日にカラカスを急襲しマドゥロ氏を拘束して以降、米ベネズエラ関係は極めて不透明な段階に入っている。トランプ氏はマドゥロ氏に代わる新たな統治体制の構築を急ぐ姿勢を見せる一方、ロドリゲス氏ら現政権側は「主権の侵害」として国際社会に訴えており、南米の緊張は一段と高まっている。














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