
韓国の技術を盗用したとの疑惑が報じられていた台湾初の国産通常動力型潜水艦「海鯤(かいこん)」が29日、初の水中潜航試験を成功裏に終えた。これにより、近い将来の実戦配備が確実視されている。
中台関係に詳しい北京の情報筋によると、台湾国際造船(CSBC)は30日、前日に「海鯤」が浅い水深での潜航試験を行い、目標を達成して帰港したと発表した。
CSBCは「国際環境の制約と中国の圧力により、国内建造潜水艦プログラムは開始から現在まで様々な困難に直面してきたが、初の潜航試験という重要なマイルストーンを達成した」と強調した。今後、海上試験を段階的に進める予定であり、実戦配備が間近に迫っているとの見方が強まっている。
「海鯤」は現地時間29日午前10時に高雄港を出港し、午後6時30分に無事帰還した。今回の試験は水深10〜20mの「スノーケル深度」で行われ、水密性、水中バランス、安定性などの基本性能を点検する段階であった。今後は水深50〜100mの試験を経て、最終的には最大350mに達する設計潜航深度まで耐圧性能を検証する計画である。
性能諸元と建造背景
「海鯤」は全長70m、幅8mのディーゼル・エレクトリック方式の潜水艦で、水中排水量は約2,800トンに達する。2023年9月に進水し、建造予算は約493億6,000万台湾ドル(約2,320億円)が投入されたと推定されている。台湾当局は、2027年までに計8隻を建造・配備する計画であり、将来モデルにはミサイル搭載の可能性も示唆している。
韓国からの技術流出疑惑
一方で、「海鯤」の建造を巡っては韓国の技術盗用疑惑が根強く残っている。韓国海軍の中佐(中領)出身である防衛産業会社の代表A氏は、2019年に台湾政府と契約を締結した後、大宇造船海洋(現ハンファオーシャン)から持ち出した「魚雷発射管」の製作図面などの機密資料を台湾側に渡した容疑で起訴され、昨年12月に懲役2年6か月の判決を受けた。
台湾側は「設計から自ら進めた」と公式に主張しているが、米国、英国、韓国など多くの国から技術や部品、人員の支援を受けて完成したのが実態である。建造技術が韓国のものをベースにしているという指摘は、一連の裁判結果からもその信憑性が極めて高いと分析されている。













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