
ウクライナ空軍が、F-16戦闘機を「ドローン迎撃機」に変身させた後、ロシア軍の無人機「シャヘド」を撃墜する姿を初めて公開した。ウクライナ空軍が公開した映像は、16日(現地時間)から17日未明まで続いたロシアの空襲を撃退する過程で撮影された空中迎撃のシーンである。当時、ロシア軍は無人機など計425機をウクライナ全土に投入したが、ウクライナ軍はこのうち392機を撃墜、または制圧することに成功した。
特にウクライナ軍は、この過程でイランが製造しロシア向けに改造された「シャヘド」を撃墜するため、「飛行速度が遅いミサイル」を使用したと推測されている。ウクライナの軍事専門メディア「ディフェンス・エクスプレス」は17日、「ウクライナのF-16戦闘機がAPKWS II誘導ロケットを使用してシャヘドを撃墜したとみられる」とし、「一般的な空対空ミサイルに比べて飛行速度が相対的に遅いことから、APKWS IIが使用された可能性がある」と報じた。
「APKWS II」誘導ロケットは、既存の70ミリメートル(2.75インチ)非誘導ロケットにレーザー誘導キットを装着し、精密打撃を可能にした米国の空対地誘導ロケットシステムである。射程は5キロメートルから11キロメートルで、既存のロケットを改造する方式のため、価格が「AGM-114 ヘルファイア」ミサイルよりもはるかに安価でありながら、高い命中率を誇るのが特徴だ。
F-16は1回の出撃で数十機の無人機を迎撃できる可能性がある
ウクライナ軍がF-16戦闘機に「APKWS II」を装着し、ドローン迎撃機として活用する姿が初めて捉えられたのは2025年12月のことだ。ただし、F-16がこの誘導ロケットを利用して空中迎撃を行うシーンを収めた映像が公開されたのは今回が初めてである。「ディフェンス・エクスプレス」は「ウクライナのF-16にAPKWS IIが搭載されていることは非常に重要な意味を持つ。一般的な空対空ミサイルよりもはるかに安価な誘導ロケットが、ロシア軍のドローンを狩ることができる点を示唆している」と説明した。
続けて「これは、たった一度のF-16による出撃で、目標物数十機を安価に迎撃できる可能性を示している」と評価した。実際にF-16は、発射台の構成に応じて最大28発の「APKWS II」を装着できる。報道によれば、「APKWS II」の価格は1発あたり3万ドル(約465万円)程度とされている。ウクライナのメディア「ユナイテッド24」は「最近、スウェーデンのサーブ(Saab)が安価なAPKWS IIを自社のJAS 39 グリペン戦闘機に装着してドローンに対応する方策を検討中だ」とし、「これはウクライナ戦場での経験から大きな影響を受けた構想だ」と評価している。
成果なく終了した米・露・ウクライナの三者会談
一方、ロシアによる大規模な空襲が発生した17日、スイスのジュネーブでは2日間にわたり米国とロシア、ウクライナによる三者停戦交渉が行われたが、成果なく終了した。ロシアのタス通信によれば、2回にわたる今回の三者会談は2時間で終了したという。ロシア代表団を率いたウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は、今回の会談が「困難であったが実質的だった」と評価し、ただし具体的な成果は導出されなかったと述べた。
ウクライナのキリロ・ブダノフ大統領府長官もテレグラムに投稿した文章で「ジュネーブ交渉ラウンドが終了した。議論は困難であったが重要だった」とし、「我々のチームと共に、近い将来に開かれる次回の会談を準備中だ」と記した。ただし、米国を代表したウィトコフ大統領特使は前日の会談後、X(旧ツイッター)への投稿で「意味のある進展があった」とし、「双方は各国の指導者に状況を報告し、和解の導出に向け引き続き努力することで一致した」と述べた。
ロシアとウクライナが核心的課題である領土問題で強硬な立場を維持しているため、今回の会談でも突破口を見つけるのは難しいとの見方が支配的だった。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、迅速な停戦交渉を要求するドナルド・トランプ米大統領の圧力が「過度だ」とし、一方的な領土放棄を求める要求には応じられないと強調した。
ゼレンスキー大統領は17日、米政治専門メディア「アクシオス」との電話インタビューで「まだロシアが占領していない地域を含め、東部ドンバスの領土全域を放棄するよう要求されることは受け入れられない」とし、「このような案件は国民投票に付されても、結局は否決されるだろう」と述べた。続けて「我が国の国民は感情的にこのような要求を許さないだろうし、なぜ我々が追加で領土を放棄しなければならないのか理解できないはずだ」と強調した。














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