
ドナルド・トランプ政権による対イラン戦争の進め方と、国防総省高官の相次ぐ解任をめぐり、共和党内で不満が高まっている。ピート・ヘグセス米国防長官は今週、議会公聴会に相次いで出席し、対イラン戦争の戦略や戦費、軍首脳の人事混乱をめぐって与野党議員の追及を受ける見通しだ。
28日(現地時間)、米政治専門メディア「ザ・ヒル」によると、ヘグセス長官は29日に下院軍事委員会、30日に上院軍事委員会に出席する。イランとの衝突開始以降、宣誓したうえで公の場で証言するのは今回が初めてとなる。長官はダン・ケイン統合参謀本部議長とともに出席し、2027会計年度の国防総省予算として1兆5,000億ドル(約225兆円)の要求を説明する予定だ。
一方、公聴会の焦点は予算の説明にとどまらない。共和党内でも、ヘグセス長官が最近、ランディ・ジョージ陸軍参謀総長とジョン・フェラン海軍長官を解任したことへの懸念が強まっている。イラン戦争とウクライナ戦争が同時並行で進む中、国防総省の中枢が動揺しているとの見方が広がっている。
共和党のリサ・マカウスキー上院議員は、ジョージ参謀総長の解任について「我々は戦時下にある」とし、「物事が適切に管理されているかを確認しなければならない」と語った。共和党のトム・ティリス上院議員も「彼は我々が有していた最も優秀な将軍の一部を解任した」とし、「何が起きているのかよく分からない」と指摘した。
対イラン戦争そのものも、共和党内の不満を強める要因となっている。共和党議員の多くは戦争目的そのものには支持を示しているものの、戦局の行方や、政権が実際の戦費をどこまで率直に公表しているのかについて疑問を呈している。議会の承認なしに戦闘を継続できる60日間の期限も今週中に到来する。
政権による情報開示の不足も争点となっている。NBCニュースは、中東に展開する米軍基地や装備がイランの攻撃によって公表されている以上の被害を受けており、復旧費用が数十億ドル(数千億円規模)に達する可能性があると報じた。先月、下院軍事委員会の非公開ブリーフィング後にも、与野党議員はそろって、政権の対イラン戦略を十分に理解できなかったと明らかにした。
こうした論争の中でも、国防総省は来年度予算として1兆5,000億ドルを要求している。これは2026会計年度比で約40%の増加にあたり、物価変動を調整したベースでは第二次世界大戦以降で最大規模となる。予算の増額は共和党の支持を得る可能性があるものの、対イラン戦争の出口戦略や国防総省指導部の空白に関する説明が不十分な場合、ヘグセス長官は同党議員からも厳しい追及を受けることになりそうだ。
















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