
北朝鮮とロシアによる「5か年の軍事協力計画」が、中国を不安にさせる可能性があるとの分析が出ている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは3日、北朝鮮とロシアによる異例の軍事協力計画は、北朝鮮の軍事現代化を多方面で加速させる可能性があるとする分析家らの見解を報じた。
ロシア国営タス通信によると、ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相は4月26日、平壌で北朝鮮の金正恩総書記と会談を行い、両国関係が「前例のない高い水準」にあると評価した。また、ベロウソフ国防相は5か年の軍事協力計画の準備が進行中であることを明らかにし、「北朝鮮国防省と軍事協力を、持続可能で長期的な基盤の上に築くことで合意した」と述べた。さらに、「今年中に2027年から2031年までの軍事協力計画に署名する準備ができている」と語ったという。
今回の5か年計画は、金総書記とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2024年6月に締結した「包括的戦略的パートナーシップ条約」に基づくもので、この条約には相互防衛条項が含まれている。慶南大学極東問題研究所の林乙哲(イム・ウルチュル)教授は、「ロシアが特定の国との関係において、具体的な中長期計画を策定するのは非常に珍しいことだ」と指摘した。
林教授は、「こうした計画は一般的な条約よりも高い水準にあり、インドやベラルーシのような最高位の戦略的同盟国や主要な武器取引パートナーにのみ適用されるものだ」と説明した。その上で、「ロシアがベラルーシと連邦制レベルの安全保障統合を達成したように、北朝鮮も強力な『北朝鮮・ロシア・ベラルーシ』の三極構造の一員となり、ロシア東方の前哨基地としての役割を果たしながら、日米韓同盟に対抗する可能性を示唆している」と述べた。
また、北朝鮮軍のウクライナ派兵や2024年の条約における自動軍事介入条項を考慮すると、今回の5か年計画はベラルーシと同様に戦略的な作戦統合を追求することが予想される。林教授は、今回の合意により北朝鮮の通常兵器、衛星、原子力潜水艦、次世代ミサイル技術分野の軍事力が強化され、韓国にとっては安全保障上の脅威が飛躍的に高まるとの分析を示した。
米ワシントンのブルッキングス研究所でSK・コリア財団チェアを務めるアンドリュー・ヨル上級研究員は、ドローン(無人機)やロケット、ミサイルなどの武器技術の移転、および製造分野での協力が最優先課題になるとの見方を示した。ヨル氏は「ロシアの防衛産業の基盤を強化し、武器生産で協力することも、両国関係を深化させる非常に生産的な方法になる可能性がある」と展望している。
一方、ロンドン・キングス・カレッジのラモン・パチェコ・パルド教授(国際関係学)は、「中国の指導部は、ロシアと北朝鮮が中国を事実上回避しているという事実に懸念を抱くだろう」と指摘した。これにより、中国が朝鮮半島の情勢に及ぼす影響力が低下する可能性があるという。
ハドソン研究所のパトリック・クローニン・アジア太平洋安全保障委員長は、「ベロウソフ国防相の訪朝は、ロシアと北朝鮮が『別の選択肢がある』という信号を中国に送ったものだ」と分析した。クローニン氏は「米国はロシアと北朝鮮の間で深化する国防関係を考慮しなければならない」と述べ、「北朝鮮は、朝鮮半島の抑止力における計算にロシアが考慮されることを期待している」と語った。
前出の林教授は「中国は表向きにはロ朝の緊密な関係を戦略的資産とみなしている可能性があるが、内心では制御不能なリスクへの懸念を抱いているだろう」と述べた。中国の観点からは、両国の軍事的な接近が対米戦略上の負担を和らげる側面もあるが、北朝鮮がロシアから核心的な軍事技術を直接確保し、経済的な突破口を開くことになれば、北朝鮮に対する中国の影響力弱体化は避けられないとの見通しを示している。













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