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私たちが思い込んでいたカメレオンの常識が崩れる…自在に色を操る説は嘘だった?

佐藤美穂 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

動物たちは、自然界で自身を守るために様々な方法を進化させてきた。その中で最も効果的な方法が擬態術である。擬態と言えば、カメレオン(Chameleon)を外すことはできない。擬態の王者と呼んでも過言ではない存在だ。

カメレオンは主に樹上や茂みに生息する爬虫類で、体長は通常20~30cmほどだ。小さな指と爪で体のバランスを保ち、長く強靭な尾で枝にしっかりと掴まることができる。前後を見渡せる強力な目で周囲を警戒し、獲物を探す。

「変身の天才」として知られるカメレオンは、体の色を変える能力で有名だ。本来の色は緑色だが、表皮下の赤、黄、緑などの色素細胞の組み合わせにより、様々な色に変化する。樹上のカメレオンは、木漏れ日が当たると部分的に濃淡のある緑色に変わる。

カメレオンが体の色を変えられるのは紛れもない事実だ。しかし、カメレオンは望むままに色を変えられるのだろうか。一般的に、カメレオンは周囲の環境に応じて色を変え、敵から身を守りつつ、自身を隠して容易に獲物を捕らえることができると考えられている。だが、実際はそうではない。色の変化は、光の強さや周囲の温度、さらには暑さや寒さ、空腹感、恐怖や勝利感といった感情的反応によって引き起こされる現象だ。

カメレオンには、意識的に色を変える能力はない。色の変化は無意識のうちに起こる現象だ。どの色に変わるかは、その時々の採光状態によって決まる。夜になると、むしろ敵の目に付きやすい明るい色に変わることもある。人間が困難な状況で意図せず顔が赤くなるのと同じく、制御することはできない。

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