広い海の真ん中にある孤島を取り囲む神秘的な青い輪が、衛星によって捉えられ注目を集めている。
科学メディアLiveScienceは、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の衛星が捉えたニュージーランド・チャタム諸島周辺の様子を報じた。

この画像は1月に撮影されたもので、チャタム諸島を囲むようにキラキラと輝く、青い帯状の植物性プランクトンが大量発生した様子が収められている。このような現象は、プランクトンが爆発的に繁殖することで形成されたものである。
チャタム諸島は、ニュージーランド南島の東海岸から約840㎞離れた太平洋に位置する群島で、約10の島々から構成されている。このうちチャタム島とピット島がそれぞれ約58kmと15kmで最も大きく、残りの島々は比較的規模が小さい。
この地域を囲む独特な輪は「チャタム・ライズ(Chatham Rise)」と呼ばれる海底地形と密接に関連している。これは南島の東海岸から最大1,450㎞まで続く浅い水中高原で、冷たく栄養豊富な深層水を海面へと引き上げる役割を果たしている。夏の暖かい海流と、この栄養塩が豊富な水が混ざり合うことで、藻類の繁殖に最適な環境が整えられる。

また、この地域はクジラの座礁が頻繁に発生する場所として知られている。一部の専門家はクジラの死骸から出た栄養分がプランクトンの繁殖をうながした可能性も指摘している。
写真の円形のプランクトン群集は、ここ数十年の間に観測された事例の中でも最大規模の一つと評価されている。主に光合成によってエネルギーを得て、炭酸カルシウムの殻を形成する「円石藻」が中心となっている。
今回の衛星画像は近赤外線フィルターを活用して撮影されており、藻類の色がより鮮明に写し出されているのが特徴だ。アメリカ航空宇宙局(NASA)の地球観測所によれば、このように大規模に繁殖した微生物の群れは、宇宙からも肉眼で確認できるほどだという。
植物性プランクトンは海洋生態系の食物連鎖の基礎を成す重要な要素だ。このため、チャタム諸島周辺の海域はペンギンやアホウドリ、アシカ、アザラシなど多様な海洋生物が生息する生態系の要所として挙げられている。
ニュージーランド自然保護局(DOC)によれば、この地域にはシャチやマッコウクジラを含む、少なくとも25種以上のクジラとイルカがえさを求めて集まってくる。ただし、ここ数年はクジラの座礁事例も続いており、2022年10月には約4日間にわたって500頭近いクジラがチャタム島の海岸に座礁し、安楽死させられる事態となった。













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