南極、5,300万年前から分離開始か…従来の学説より1,000万年早い可能性

一つの大陸のように見える南極が、約5,300万年前から東南極と西南極に分かれ始めたことを示す証拠が見つかった。従来の学説で推定されていた時期より約1,000万年早く、南極大陸の地質進化の過程を解明する新たな手がかりになると期待されている。
韓国の極地研究所は24日、同研究所のチェ・ハッキョム責任研究員の研究チームが、忠南大学および韓国海洋科学技術院との共同研究で、東南極と西南極の分離運動がおよそ5,300万年前に始まったことを裏付ける海洋地磁気の証拠を示したと発表した。研究成果は今年4月、国際学術誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』に掲載された。
南極は、地質学的に古く安定した東南極と、比較的新しく複雑な構造を持つ西南極に分かれる。これら二つの地殻塊は、およそ1,100万年前までは異なる方向に動いていたものの、完全に分離することはなく、一つの大陸として残っていた。
南極の分離運動の初期の歴史については、初期段階を示す重要な海域の探査データが不足していたため、これまで明確には解明されてこなかった。学界では、南極のロス海の一部海域で確認された記録をもとに、東南極と西南極の分離運動が始まったのは、およそ4,300万年前と推定されていた。
研究チームは、2019年、砕氷研究船「アラオン号」を用いて、ロス海のセントラル海盆を直接横断する海洋地磁気探査を実施した。海底の岩石には、それが形成された当時の地磁気の方向が記録として残されている。この方向の記録を分析することで、海洋地殻がいつ形成され、プレートがどの方向へ移動したのかを追跡できる。
同チームは今回新たに得られた地磁気のデータと、これまでの研究データを合わせて分析し、セントラル海盆が約5,300万年前から4,300万年前にかけて形成された、幅約80キロメートルの海洋地殻であることを確認した。これは東南極を軸に、西南極が非対称に広がる過程で形成された構造だという。

およそ5,300万年前という時期は、南西太平洋一帯で、プレートの大規模な再編成が起きていた時期とも合致する。研究チームは、周辺のプレートの動きの変化が南極にも波及し、東南極と西南極の分離運動を引き起こした可能性があるとの見方を示した。
また、この時期は、南極大陸を東西に分ける形でそびえる「南極横断山脈」が隆起した時期とも重なっており、南極の地形形成の過程を理解するうえで重要な手がかりとなる可能性があるという。
チェ責任研究員は「セントラル海盆は、長らく注目されてこなかった海域だが、今回の研究によって、東南極と西南極が最初に分離を始めた歴史を記録する、重要な海域であることが明らかになった」と説明した。また、「現地での調査と、海洋地磁気データの分析を通じて、これまで空白となっていた分離初期の歴史を埋めることができた」と語った。
極地研究所のシン・ヒョンチョル所長は「南極プレートの分離が始まった時期を新たに示し、南西太平洋のプレート構造モデルにおける長年の不整合を説明する手がかりを示した点で、南極の地質研究における新たな基準点を打ち立てた成果だ」と評価している。

















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