
西太平洋のニューカレドニア、ソロモン諸島、パプアニューギニア近海で過去2か月間に「西風バースト(西からの熱帯の強風)」が2度発生した。米紙「ワシントン・ポスト」は9日(現地時間)、これにより今年はエルニーニョ現象が発生する可能性が高まっていると報じた。
通常、熱帯太平洋では東から西へ貿易風が吹いているが、西風バーストはこのパターンを逆転させ、西太平洋の暖かい海水を南米方向へと押し出す。欧州中期予報センター(ECMWF)は最新の気象予測資料の中で、夏までにエルニーニョが発生すると予測した。エルニーニョが現実となれば、赤道太平洋の広範囲で海水温が上昇し、その影響は地球全体に及ぶこととなる。
エルニーニョは今年後半、米国や南米、アフリカ、アジアの降水パターンに変調をきたすとみられる。赤道付近に蓄積された熱が他地域に移動するほか、北極や南極の海氷にも変化を及ぼし、地球全体の気温が過去最高を更新する懸念がある。
2023年に発生し2024年初頭にピークに達したエルニーニョは、2024年を観測史上最も暑い年にした要因の一つとなった。今年のモデル予測によると、年初の地球全体の平均気温は2023年を上回る見通しで、2028年までに新たな高温記録が塗り替えられる可能性があるという。
太平洋赤道付近の海水温上昇は、熱帯地域の降水や雷雨のパターンを変化させ、ジェット気流を通じて世界各地の気象に連鎖的な影響を与える。現在、太平洋の深層では暖かい海水が東へと移動を続けており、地球規模の温暖化を加速させる予兆を強めている。













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