メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「米国への複雑な思惑の表れか」モディ首相、習主席とは会談するも軍事パレードは堂々欠席…際どい“綱渡り外交”を演出

織田昌大 アクセス  

引用:Youtube@NarendraModi
引用:Youtube@NarendraModi

7年ぶりに中国を訪問したインドのナレンドラ・モディ首相は31日、習近平国家主席との首脳会談に臨む。ドナルド・トランプ大統領による50%関税の圧力に対抗し、習主席主催の上海協力機構(SCO)首脳会議にも出席するなど、中国との関係改善に注力する姿勢を示している。しかし、来月3日に北京・天安門広場で行われる戦勝80周年記念軍事パレードには参加しない。米中の間でバランスを取らざるを得ないインドの立場が反映されているとの分析もある。

モディ首相は今回の訪中の目的が「トランプ発の関税圧力」への対応であることを明確にした。中国訪問に先立ち30日に日本を訪れたモディ首相は、「読売新聞」とのインタビューで「世界経済が不安定な状況下にあることを踏まえ、主要経済国であるインドと中国が協力して世界経済秩序の安定化を図ることが重要だ」と述べた。インドは、2020年にヒマラヤのラダック地方国境で両国軍の衝突により20人のインド兵と4人の中国兵が死亡して以来、中国との緊張関係にあったが、アメリカの関税圧力を受け、急速に中国との関係改善に向かっている。最近では、両国が5年ぶりに国境貿易と直行便の再開で合意に至った。

それでもなお、中国寄りの外交とは一線を画している。モディ首相はSCO首脳会議の閉幕直後に開催される戦勝80周年記念軍事パレードを視察せず、中国を離れる予定だ。

「CNN」は「専門家は、モディ首相が習主席との貿易や安全保障分野での関係安定を目指しても、両首脳間に長年の個人的信頼が欠如しているため、それを克服するのは難しいだろう」と指摘している。

この背景には両国間の根深い領土争いがある。1962年の国境戦争を引き起こした中国とインドは、依然として確定されない国境線を挟み、3,488kmに及ぶ実効支配線(LAC)を巡って長年にわたり緊張状態が続いている。最近、2020年のラダック衝突問題の収束を図っているとはいえ、インドにとっては中国の軍事力が脅威となりうる。

このような状況下で、モディ首相が軍事パレードに参加することは大きな負担となる。「AP通信」は「インド首相の場合、中国が軍事力を対外的に誇示する軍事パレードで中国最高指導者と並ぶことは控える傾向にある」と述べた。同様の理由で、アントニオ・グテーレス国連事務総長やレトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領も、SCO首脳会議にのみ出席し、軍事パレードは視察しない予定だ。

モディ首相のこのような態度には、インドがアメリカと中国に対して抱く複雑な感情が反映されているとの分析がある。中国は経済的にはアメリカ市場に匹敵する巨大な市場である一方、隣国として安全保障上の脅威ともなっている。一方、アメリカはトランプ大統領が関税を武器に強い圧力をかける存在であるものの、最大の輸出市場としてインドにとって欠かせない存在であり、さらに、中国の安全保障上の脅威に対して共に立ち向かう同盟国でもある。インドは現在、中国けん制を主な目的とする、アメリカ主導のクアッド(日米豪印の安全保障協議体)にも参加している。

また、モディ首相が30日に石破茂首相と首脳会談を行い、経済協力を強化したことも、アメリカとの協力関係を維持しようとする意図があるとの分析がある。「読売新聞」は「インド国内では依然として中国に対する警戒感が根強い」とし、「モディ首相が訪中前に日本を訪れたのは、インドがバランスの取れた外交を展開していることを示す意図がある」と解釈した。

同日、モディ首相はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談し、「ウクライナ問題の平和的解決を支持する」旨を表明した。これもまた、インドが関税問題への対応で中国やロシアに近づいている一方、ウクライナ戦争問題に関してアメリカなど西側諸国と距離を置いているわけではないというメッセージと受け取られている。

アメリカの「CNBC」は「インドは『戦略的自主性』の名の下、アメリカ、中国、ロシアなどとのバランスを追求してきたが、長年維持してきた原則が圧力にさらされている」とし、「インドはかつてないほど複雑な外交の綱渡りを行っている」と評価した。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「親を踏んで感謝を学べ?」…中国高校の“人間橋教育”に世界が凍りついた!
  • 【奇跡】ノートPCが弾丸を止めた!…ブラジル銃撃で中国人実業家が命拾い
  • 【禁断の家族史】金正恩の母コ・ヨンヒ、その“在日ルーツ”が示す北朝鮮最高権力の影
  • 「まともな人だけ来てほしい」…最新調査で見えたアメリカ人の“選別的な寛容さ”
  • 「領土は一寸たりとも譲らない!」中国海警船、フィリピン船に放水攻撃で“船体損傷”
  • 【世界を制圧か】中国が“電池供給網”掌握!レアアースに続き、“高性能バッテリー”も輸出規制

こんな記事も読まれています

  • フェラーリも抗えなかった!986馬力のEV「エレットリカ」…“電動化時代のフェラーリ”へ
  • 「ウチが沈むと思った?」…6,700億円赤字から“Re:Nissan”で再起を誓う日産の反撃
  • 「ベイビーベンテイガ?」ベントレー初の電動SUV「Mayon」…欧州で試験走行をキャッチ!
  • 【衝撃】バッグに入る、わずか18.6kgの電動バイク「TinyCase」…“持ち歩けるモビリティ”の新時代へ
  • 【衝撃】火星の“赤道に氷”があった?NASAが暴いた40億年前の“火山の冬”
  • 【常識崩壊】「氷の惑星」は存在しなかった…天王星と海王星の正体、スイス研究が暴く!
  • 「親を踏んで感謝を学べ?」…中国高校の“人間橋教育”に世界が凍りついた!
  • 【衝撃】「息子の愛人を殴れば14万円」…タイの“ドリアン王”、正義を語った投稿が大炎上!

こんな記事も読まれています

  • フェラーリも抗えなかった!986馬力のEV「エレットリカ」…“電動化時代のフェラーリ”へ
  • 「ウチが沈むと思った?」…6,700億円赤字から“Re:Nissan”で再起を誓う日産の反撃
  • 「ベイビーベンテイガ?」ベントレー初の電動SUV「Mayon」…欧州で試験走行をキャッチ!
  • 【衝撃】バッグに入る、わずか18.6kgの電動バイク「TinyCase」…“持ち歩けるモビリティ”の新時代へ
  • 【衝撃】火星の“赤道に氷”があった?NASAが暴いた40億年前の“火山の冬”
  • 【常識崩壊】「氷の惑星」は存在しなかった…天王星と海王星の正体、スイス研究が暴く!
  • 「親を踏んで感謝を学べ?」…中国高校の“人間橋教育”に世界が凍りついた!
  • 【衝撃】「息子の愛人を殴れば14万円」…タイの“ドリアン王”、正義を語った投稿が大炎上!

おすすめニュース

  • 1
    「こんな試合、二度とあってはならない!」大谷翔平、“6回10K無失点+3発”の狂気的な活躍でWS進出を決定づける

    フォトニュース 

  • 2
    「ありえない!ありえない!」大谷翔平が“登板中に3発”!MLB史上初の“狂気的偉業”にキム・ビョンヒョン氏絶句

    スポーツ 

  • 3
    「人間の姿をした悪魔...」妊婦誘拐&臓器摘出の首領逮捕!米メキシコ合同作戦で“恐怖のカルテル”壊滅

    トレンド 

  • 4
    【世界初 】AI「ディエラ」がアルバニア政府の大臣に就任!“腐敗ゼロ”目指す、国家規模の大胆実験

    トレンド 

  • 5
    「iPhone大量盗難の闇」...ロンドンで“携帯8万台”盗難、組織化進む犯罪と警察の苦戦

    トレンド 

話題

  • 1
    「休み明けのだるさが消えない?」回復しない疲労は“慢性疲労症候群”かも

    ライフスタイル 

  • 2
    「突然のストレスで頭が膨らむような感覚」?“自律神経乱れ”で起こる体の異変に要注意

    ライフスタイル 

  • 3
    「一斉にキラッ!」脳は一部じゃない、全部が決めていた…従来理論を“ひっくり返す”衝撃研究

    トレンド 

  • 4
    「AIに罪を告白した男」31人死亡のLA山火事、放火犯の“異常すぎる行動”が明らかに

    トレンド 

  • 5
    体重100キロの犬が深夜に起こした“衝撃の行動”…寝ていた飼い主の顔を押し潰した理由とは?

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]