引用:極目新聞
 引用:極目新聞

患者の脇の下に鼻を近づけ、直接匂いを嗅いで症状を見極める。

中国・深圳で整形外科の主任医師として勤務する医師の診療風景がSNSで拡散し、賛否を呼んでいる。

中国メディア「極目新聞」などによると、話題の中心となっているのは深圳の病院に勤める整形外科主任医師の王氏である。王氏が自身のSNSアカウントに投稿した動画が広く拡散され、注目を集めている。

診察中に顔を寄せて確認 「肺を突き刺す匂い」

動画では、王氏が患者の脇の下付近に顔を近づけ、匂いを嗅ぐ様子が映っている。首をかしげたり、苦しそうな表情を見せたりする場面もある。

さらに、指で脇の下をこすった後に、もう一度匂いを確かめる動作も確認できる。

王氏は動画内で、匂いの強さを表現しつつ、長年の診療経験を通じて匂いだけでも状態を判別できるようになったと説明した。

SNS上では「きつすぎる」、「医師の鼻が気の毒だ」といった反応が出た一方、「本当に専門医なのか」と疑問視する声も見られた。

批判や疑問の声に対し、王氏はコメント欄で、腋臭症(いわゆるワキガ)は現状、匂いの評価を避けて通れないと説明し、診断の精度を確保するため直接確認せざるを得ないという趣旨の釈明を行った。

病院側も、王氏が整形外科の主任医師であることは事実だとしたうえで、診療中に匂いを確認している場面を目撃した職員がいることを明らかにした。ただし、同じ方法をすべての患者に一律で行うわけではなく、状態によって対応が異なる可能性があるとも付け加えた。

「職業精神だ」から「公害レベル」まで反応は二分

動画が拡散するにつれ、反応はさらに過熱した。「職業精神がすごい」、「医療というより修行だ」と評価する声がある一方、「もっと科学的な方法はないのか」、「帰宅後に食事ができるのか」といった懸念も出ている。

また、診療の一場面がSNSの「コンテンツ」として消費されることへの違和感も指摘されている。医療行為の記録と演出の境界が見えにくくなるなかで、医療の専門性への関心と、過度な発信への懸念が同時に広がっている。

腋臭症の診断では、本人の自覚や家族歴に加え、医師が臭気を評価する手法があるとされる。ただし、動画のように鼻先を直接押し当てるのではなく、近距離で空気中の匂いを確認する程度だと伝えられている。

望月博樹
望月博樹

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