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「善意が隣人を追い出した」野良猫給餌で20年の家を売却へ

望月博樹 アクセス  

「野良猫に餌を与える人たちのせいで、20年住み慣れた家を売って去ります」…マレーシアの夫婦の嘆き

引用:iClickArt
引用:iClickArt

マレーシアで、野良猫の被害を理由に20年間暮らしてきた自宅を手放すことになった夫婦が、野良猫に餌を与える近隣住民に対し、配慮と責任ある行動を求めていることが明らかになった。

Microsoftニュースによると、このエピソードは昨年末、マレーシア・ジョホール州に住むAさんがFacebookに投稿した内容だという。

「夢の家が地獄に:20年目の別れ」というタイトルの投稿で、Aさんは「涙を流しながらこの文章を書いている」とし「20年間住み続けてきた家を売却し、今月(2025年12月)末に引っ越す。この家は、私たち夫婦が20年間汗水流して築き上げた結晶だった。老後を過ごすための住まいとして、数万リンギット(1万リンギットは約39万円)をかけて庭を整備するなどリフォームまで終えていたが、そのすべての夢と投資、愛情が一瞬で崩れ去った」と無念さをつづった。

家を離れる決断に至った理由は、5年間にわたり続いた野良猫の被害だった。Aさん宅の庭は、いつしか野良猫たちの「共用トイレ」のような状態になっていたという。

Aさんは5年間、あらゆる手段で解決を試みてきたと伝えた。

野良猫の侵入を防ぐために追加のフェンスを設置し、自費で猫用トイレや砂を購入して家の外に置いたほか、猫たちを遠くへ移動させたこともあったと説明した。しかし、いずれも効果はなく、数日後には新たな猫たちが現れたという。

このような状態になった背景には、一部の近隣住民が継続的に野良猫へ餌を与えていたという理由があった。

Aさんは対策に乗り出す前、まず餌やりをしている住民と話し合いを試みた。

引用:iClickArt
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Aさんは「これまで近所との関係を守るために努力してきた。穏やかに話し合おうとしたが、相手は今も私を避け、不快そうな態度を示している」とし「彼らは『私たちは餌を与えているだけで、飼い主ではない』として、野良猫の行動には責任がないと主張した」と語った。

Aさん夫妻が猫たちを自ら別の場所へ移しても、新たな猫が次々と現れるようになったのも、近隣住民が餌やりを続けていたためだったという。

Aさんは、野良猫が庭や住宅内部にまで入り込んできたことで受けた被害は深刻だったと訴えた。

排泄物の処理や悪臭を取り除くため、ほぼ毎月、専門の清掃業者を雇わなければならなかったほか、猫の尿によって外壁が傷み、度重なる清掃で塗装もすぐに劣化してしまったのだ。

また、臭いが染みついたスリッパや靴、植木鉢、洗濯物、カーペット、庭の家具なども、数え切れないほど処分せざるを得なかったと説明した。

さらに、庭で猫の尿を踏んだことに気づかないまま室内に入ってしまい、家全体を再び清掃しなければならない事態が何度も繰り返されたという。

ムスリム信者であるAさんは「祈りを捧げる時でさえ、常に不安な気持ちでいっぱいだった」とし「仕事を終えて休むべき家が悪臭と排せつ物に覆われ、毎日まず庭の掃除から始めなければならない状況に、生きる意欲さえ失った」と胸の内を明かした。

Aさんは「猫は本能的に、餌を食べる場所では排泄をしない。トイレを用意せず餌だけを与えれば、排泄のために隣家へ向かうことになる」とし「あなたたちは餌を与えて善行を積んでいるつもりかもしれないが、その結果生じる汚物は私たちが責任を負ってきた」と批判した。

また「動物に餌を与えることは個人の自由かもしれないが、隣人を汚染や悪臭から守ることは道徳的責任だ。自分勝手な行動で近隣を苦しめないでほしい」と強調した。

そして、自分たちの状況を「自分の庭に花を植えるため、毎日他人の家の庭から土を掘り取るようなものだ」と例え「本人は美しい庭を手に入れて満足するかもしれないが、その過程で他人の土地は回復不可能なほど損なわれ、最終的に崩れ去ってしまう」と憤りをあらわにした。

Aさんは、これ以上我慢できないとし、今年から新たに施行されるペット管理指針に基づき、法的対応に踏み切る考えを示した。防犯カメラの映像など、すべての証拠を提出し、最大1,000リンギット(約3万9,000円)の罰金が科されるよう求めるとしている。

Aさんは「5年間、家族が受けてきた苦しみを、あの世に行っても許すことはない」としたうえで「20年間、共に暮らしてきた善良な隣人たちには感謝している。この投稿が、他の人たちへの警鐘となることを願う」と述べた。

Aさんの当エピソードは、Facebookで約3,600件以上の「いいね」と約2,500件以上のコメントを集め、現地で大きな話題となった。

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