
長い連休中に家を空けなければならない猫の飼い主(いわゆる猫執事)にとって、最大の心配はやはり愛猫の世話だ。一緒に連れて移動させればストレスを感じるのではないかと心配になり、高級ペットホテルに預けるには費用がかさむ。こうした隙間需要に目を付け「代理猫執事」のアルバイトで会社員の年収を大きく上回る収入を得た中国の男性が注目を集めている。
19日、中国現地メディアの新聞坊は、今年で9年目となる30代男性・ファン・ソウさんの事例を紹介した。ファンさんは今年の春節連休前後の約20日間に1人で1,000件を超える依頼をこなし、4人のチームメンバーの予約分まで合わせると合計2,000件以上に上ったという。
ファンさんは9年前にこの仕事を始めた当初、連休中の依頼はわずか12件だったと振り返った。今年の春節の依頼の80%以上は帰省によるもので、約10%は旅行客からの注文だったと説明した。
勤務時間は午前3時から夜10時から11時まで続くという。1日の平均睡眠時間は3時間から4時間に過ぎず、多い日には最大55世帯を訪問し、1軒あたり10分から15分ほどかけて水の交換やトイレ掃除、健康状態の確認を行う。爪切りや投薬の依頼にも、可能な限り追加料金なしで応じているとのことだ。
料金は同一エリア内の訪問で1回80元(約1,800円)、他エリアでは約2,300円、距離が遠い場合や猫の頭数が多い場合は1回4,200円以上に上がる。それでも9年間、一度も値上げしていないという。今年の春節の注文量は前年比18%増加し、連休期間だけで16万元(約360万円)の収入を上げた。2025年版中国統計年鑑によると、中国人の平均年収は12万元(約270万円)であり、わずか20日間でその1年分をはるかに超える金額となる。
高収入のニュースを受け、若者の間で副業として人気を集めているが、決して楽な仕事ではない。訪問後に猫が体調を崩した場合、責任をめぐるトラブルが発生することもあり、噛まれる事故も少なくないとされる。法律の専門家は、資格や経験が不足していると損害賠償問題に発展しかねないとして、契約によって権利と義務を明確にする必要があると助言している。
一方、2024年時点で中国のペット飼育世帯は1億世帯を超え、犬と猫の飼育数は1億2,000万匹を超えている。中国のペット市場規模は3,000億元(約6兆7,400億円)に達しており、市場拡大とともに訪問型ペットケアサービスの需要も今後さらに増加するとみられている。
















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