
イランに核物質(プルトニウム、ウラン)や各種麻薬を不正に供給しようとした日本人暴力団幹部に、米国で実刑判決が言い渡された。
4日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、ニューヨーク南部地区連邦地裁は、イランに兵器級の核物質や違法薬物を売却しようとしたとして起訴されたエビサワ・タケシ被告(61)に対し、有罪を認定し、懲役20年を言い渡した。
起訴状によると、エビサワ被告は2020年、タイなどで接触した米麻薬取締局(DEA)の覆面捜査官をイラン軍の将軍だと思い込み、兵器級のプルトニウムやウラン、大量の麻薬を売却しようとして摘発された。
実際に、当局が2022年にタイ国内の拠点で押収した試料を米国の国立研究機関で分析した結果、検出成分の中に実際の兵器級プルトニウムが含まれていたことも確認された。
また当時、エビサワ被告はこれらの核物質を、ミャンマーの少数民族反政府勢力に供給する地対空ミサイルやAK47小銃などの軍用兵器と交換しようとしていたことが分かった。
一方、裁判で弁護人のエバン・リップトン氏は、エビサワ被告が日本の暴力団幹部だとする検察側の主張に反論し、「バンコクの安宿を転々としていた無一文の男にすぎない。強烈な覆面捜査官の提案を受け、偶然その機会をつかんだだけだ」と訴えた。
こうした主張が一部考慮された結果、「核物質取引」という異例の犯罪だったにもかかわらず、検察側が求めた30年より軽い懲役20年が言い渡された。
DEAのテランス・コール長官は声明で、「今回の判決は明確なメッセージを示すものだ。核物質、麻薬、軍用兵器の密売を通じて米国を脅かす行為には、妥協のない対応が取られる」と強調した。














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