
中国で、ある男性が車を1台購入した後、1年間でその販売店を260回以上も訪れた。男性の訪問目的は主に食事で、時間がない場合は空の容器を持参して食事を詰めて持ち帰ることもあった。販売店の無料サービスを利用したと主張するこの客は、結局店舗のブラックリストに載せられ、出入り禁止となった。
22日、中国メディア光明網によると、ネットを中心に「車を買った販売店から追い出された」という男性の話が話題となった。当事者のパン氏は、店側が一方的にサービスを中止したとして、法的対応を取る意向を示した。一方、店側は「通常のサービス範囲を超えている」と反論した。
すべては無料サービスの提供から始まった。パン氏は2024年9月、ある店舗で車を購入した。その際「無料洗車、無料充電、無料食事が可能」との案内を受けた。問題は利用頻度だった。店側の主張によると、車を購入した後、2025年の1年間、彼はほぼ毎日店を訪れて無料の食事を利用し、その回数は260回に達したという。
店側は、パン氏の利用方法が当初の想定を超えていたと指摘している。彼は一人で食事をすることもあれば、時間がない時は空の容器を持参し、食べ物を詰めて帰ることを繰り返した。そのため、実際に車の整備や相談のために来店した客が、まともに食事ができない状況も発生した。
さらに、パン氏は自身の電動スクーターをトランクに積んで来店し、スタッフ専用の充電エリアで充電することもあった。何度制止しても、彼は気にすることもなく同じ行動を繰り返した。
決定的な衝突は今年3月に起きた。パン氏が新車の受け取りエリアに駐車し充電をしようとした際、スタッフからの移動要請に従わなかった。店側は「スタッフに対する激しい暴言が繰り返される事態が続いていた」と主張した。
実際、両者はこの過程で最低6回以上警察を呼ぶほど対立が激化した。店はパン氏専任のスタッフまで付けて問題解決を試みたが、状況は改善されることなく、結局彼に全サービスの提供を中止する「出入り禁止」措置を取った。
パン氏はこの措置が不当だと訴え、「無料サービスと謳っておきながら、後になって制限を設けるのは契約違反だ」と主張し、訴訟で責任を追及する姿勢を示した。一方、店側は「営業に支障が出るほどの過度な利用だった」と反論し、裁判所の判断を受け入れる構えを見せている。
この事件が明るみに出ると、「好意を権利のように乱用した」という批判と「無制限のサービスを約束した店側にも責任がある」という指摘に分かれた。客寄せのために始めた無料サービスが、逆に紛争の火種となったのである。
なお、パン氏が購入したブランドは中国最大の電気自動車ブランドBYDだと伝えられている。













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