
イーロン・マスク氏が、スペースXの新規株式公開(IPO)に関与する投資銀行やアドバイザーに対し、自身が率いるAI企業「xAI」のチャットボット「Grok(グロック)」の契約を事実上義務付けたことが明らかになった。
4日(日本時間5日)、ニューヨーク・タイムズが関係者の話として報じた内容によると、一部の銀行はスペースXのIPOにおける幹事団入りの条件として、毎年数百万ドル規模の購読料をGrokに拠出することで合意し、既に自社システムへの統合を進めているという。今回の大型案件で主幹事を務めるのは、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループといった米金融大手各社だ。
このほか、ロイヤル・バンク・カナダ、みずほフィナンシャルグループ、マッコーリー・グループといったグローバル金融大手も参画しており、それぞれ拠点市場での株式配分に注力している。スペースXはIPO時の企業価値を2兆ドル(約310兆円)超に設定しており、実現すれば史上最大の株式上場となる。調達目標額の750億ドル(約11兆6000億円)は、2019年のサウジアラムコや2014年のアリババ・グループといった過去の超大型IPOを凌駕する規模だ。
スペースXのIPOには世界中の投資家から熱い視線が注がれている。同社は最近、米証券取引委員会(SEC)に対し、上場届出書の草案を非公開で提出した。非公開での申請により、目論見書が一般に公開される前にSECの審査を経て、戦略的な内容修正や補完が可能となる。マスク氏による異例の「セット販売」とも言える要求は、同氏の企業間における影響力の強さを改めて浮き彫りにしている。
















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