
中国の戦略物資である希土類磁石の輸出は3月に入り、世界的な需要鈍化を背景に減少へ転じた。
香港経済日報と台湾の中央通信社は21日、中国海関総署の最新の貿易統計を引用し、3月の希土類磁石の輸出量が5,238.3トンとなり、前年同月比で1.6%減少したと報じた。
前月比では10.5%増えたものの、直前2か月の平均と比べると2.7%下回っている。
米国向けは405.6トンで、前年同月に比べて30.6%急減した。前月との比較でも9.5%減っており、5か月連続のマイナスとなった。
日本向けは184.2トンとなり、前年同月比で27.2%減少した。前月比でも17.3%縮小し、月間の対日輸出量が200トンを下回るのは9か月ぶりとなる。
主力市場である日本と米国向けの輸出がそろって大きく落ち込んだことが、全体の減少につながった。
中国の希土類磁石の輸出先上位5か国は、ドイツ、韓国、ベトナム、米国、インドの順となっている。
輸出減少の背景には、中国による戦略物資の管理強化もある。中国政府は2024年12月に軍民両用物資の輸出管理を導入して以降、希土類磁石の最終用途や購入企業、再輸出の有無など、詳細情報の提出を求めてきた。
日本については、2026年1月の高市早苗首相による台湾有事を巡る発言以降、関係悪化を受けて、中国がこの規定に基づく対日輸出規制をさらに強化したという。
2月には一部の日本企業を軍事力増強に関わる企業として指定し、輸出禁止対象に加えた。こうした措置の影響で、日本では重希土類の調達に支障が出ている。
















コメント0