
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相が、2026FIFA北中米ワールドカップでベスト32敗退を喫したドイツ代表を励ますメッセージを投稿したものの、サッカーファンから厳しい批判を浴びている。
ユーロニュースは先月30日、ドイツがパラグアイとのベスト32でPK戦の末に敗れた後、メルツ首相が自身のSNSに「敗退は残念だが、本当に素晴らしい試合だった。ワールドカップで示した献身とチームスピリットは国民に感動を与えた。皆さんを誇りに思う」と投稿したと伝えた。
ドイツはパラグアイと1対1で引き分けた末、PK戦で3対4で敗れた。
戦力では欧州屈指の強豪であるドイツが優位との見方が大勢を占めていたが、最後は「アンダードッグ(勝利の可能性が低い側)」とみられていたパラグアイに敗れた。グループステージでもエクアドルに1対2で敗れ、波紋を広げていた。
ドイツのサッカーファンの怒りは大きく、結果としてメルツ首相の激励は火に油を注ぐ形となった。投稿には1万3,000件を超えるコメントが寄せられ、その大半が批判的な内容だった。
コメント欄には「誰も喜んでいない」「惨憺たる試合内容だった」「アカウントがハッキングされたのであってほしい」「サッカーをこの程度にしか見られないなら、政治はどう判断しているのか」といった声が相次いだ。

ドイツ最大の大衆紙ビルトでは、この記事が閲覧ランキングの1位となった。ビルトは「惨事だ」「首相は自らを笑いものにしている」と厳しく批判した。
一部では、ワールドカップ敗退を比較的楽観的に受け止める首相の姿勢は、停滞する経済や産業の衰退、安全保障環境の悪化など、ドイツが直面する他の課題への向き合い方にも重なるとの見方が出ている。
批判の拡大を受け、メルツ首相は改めてSNSに投稿し、事態の沈静化を図った。
メルツ首相は「私たちは成功を共に祝い、敗れた時も共に支え合う。それが私たちを強くする」とした上で、「胸に鷲のエンブレムを付けて戦う人は誰であっても、私たちの支援を受ける資格があり、嘲笑されるべきではない」と訴えた。














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