中国の成長率目標に疑問を呈した経済学者、高善文氏が逝去

中国の著名な経済学者、高善文氏が、闘病の末に逝去した。同氏は、中国の経済成長率目標の達成に疑問を呈し、注目を集めた人物でもある。
8日(現地時間)、財聯社などの現地メディアによると、高氏は7日、55歳で逝去した。1年余り前から末梢T細胞リンパ腫を患っていたという。
30年にわたり、マクロ経済と資本市場の研究に取り組み、多くの若手研究者や投資家に影響を与えてきたと評価されている。
1971年、山西省臨汾市で生まれ、1988年に北京大学無線電子学科に入学した。その後、同大学でマクロ経済分析を専攻し、修士号を取得した。
1995年には中国人民銀行に入行した。マクロ経済運営の監視や政策研究に携わって経験を積んだほか、中国人民銀行大学院で国際金融を専攻し、博士号を取得した。
2000年末から2002年末までは日本で研修を受けながら、アジア開発銀行研究所の研究助手として勤務し、先端的な経済研究手法や分析パラダイムにも触れた。
2003年以降は、光大証券や安信証券(現・国投証券)などでチーフエコノミストを務めた。マクロ経済の動向や政策の方向性、資本市場への影響などを分析し、昨年末に正式に引退した。
特に2006年には、資産再評価理論を提唱して、中国で広い意味での資産価格の再評価が進むと予測した。その後、中国A株市場が1,000ポイントから6,124ポイントまで上昇し、この理論を裏付ける形になったとメディアは説明している。
一方、最近では、中国の経済成長率目標の達成に異議を唱えたことで、厳しい状況に置かれたとの海外メディアの報道もあった。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は昨年1月、高氏が2024年末に米国・ワシントンで開かれたピーターソン国際経済研究所(PIIE)と中国のシンクタンクが共同主催したフォーラムで、中国当局による経済成長率の発表を巡って批判的な発言をしたことを発端に、調査を経て処分を受けたと報じた。
当時、高氏は、中国の経済成長率が約5%と公式発表されているものの、過去2〜3年間の実際の成長率は平均約2%程度にとどまる可能性があると述べたと伝えられている。また、中国に経済成長を促すために必要な措置を講じる能力があるのかについても疑問を呈したとされる。
こうした発言を巡り、中国当局から処分を受けた高氏は、公の場での発言を禁じられたと、WSJは当時、情報筋の話として伝えた。














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