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「レッドカードが電話一本で消えた?」トランプ介入疑惑で欧州激怒

有馬侑之介 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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ドナルド・トランプ米大統領の第2次政権の発足以降、続いてきた米国と欧州の対立が、今度はスポーツ分野にも広がっている。トランプ大統領が今回の北中米ワールドカップでレッドカードを受けた自国選手の出場停止処分の猶予に介入したとされ、欧州で反発が広がっている。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は6日(現地時間)、「米国とベルギーのワールドカップ戦を前に、出場停止処分を受けた米国選手が復帰したことにベルギーと欧州サッカー界が怒りを示し、米国と欧州の対立は新たな局面を迎えた」と報じた。同紙はさらに、「米欧は過去1年半にわたり緊張状態にあり、トルコで開かれるNATO首脳会議を前に、再び試練に直面する見通しだ」と付け加えた。

前日、国際サッカー連盟(FIFA)懲戒委員会は、ベスト32戦でレッドカードを受け退場となった米代表の主力FWフォラリン・バログンの1試合出場停止処分について、1年間の執行猶予とすることを発表し、論争を呼んだ。海外メディアは、トランプ大統領が試合直後にFIFAのジャンニ・インファンティノ会長に電話をかけて処分の再検討を求めたとして、事実上の圧力があったと報じた。

トランプ大統領はインファンティノ会長に連絡した事実は認めたものの、バログンがレッドカードに値する反則を犯したわけではないと主張した。この日、米ホワイトハウス執務室で開かれた「トランプ口座」発足行事で、記者から「インファンティノ会長とレッドカードについて電話したことを説明できるか」と問われたトランプ氏は、電話したことを認めたうえで、「あれはファウルではなかった。重大な違反ですらなかった。全速力で走っていた2人の選手が偶然ぶつかっただけだ」と述べた。

トランプ大統領は第2次政権発足後、デンマーク領グリーンランドの併合意欲を示し、関税による圧力をかけるなど、欧州の伝統的な同盟国との衝突を繰り返してきた。さらに、NATO欧州加盟国が中東戦争に消極的な姿勢を見せる中、ドイツ駐留米軍の撤退を示唆するなど、対立は一層深まっている。

このような中、欧州で愛されるスポーツであるサッカーの場でもトランプ大統領の不適切な行動が表面化し、米国に対する欧州の不満はさらに高まっている。

欧州サッカー界の著名人からは相次いで批判の声が上がった。ドイツ代表チーム監督に内定したユルゲン・クロップ氏は「本当にトランプ大統領とインファンティノ会長が合意して決定したのであれば、狂った話だ」と非難した。また、インファンティノ会長と対立関係にあるゼップ・ブラッター前FIFA会長は「X(旧Twitter)」に「レッドカードは政治的な通話で取り消されるものではない」とし、「FIFAよ、どこへ行くのか(Quo Vadis, FIFA)」と記した。

専門家らは今回の騒動について、米欧対立の新たな事例だと指摘し、今後も両者が接近する可能性は低いと分析している。ベルギーのシンクタンク「ブリューゲル」の上級研究員であるヤコブ・ファンク・キルケゴール氏は「欧州の指導者たちは今回のサッカー事件が、トランプ体制下の米国がいかに無法的かつ独断的であるかを示すもう一つの事例と見なすだろう」とし、「長期的に見れば、すでにトランプ大統領と距離を置いている欧州の右派指導者たちも、彼と共に歩むことがさらに難しくなる可能性が高い」と述べた。

一方、バログンが復帰した米国代表は7日、ベルギーとのベスト16戦で1対4で敗れ、ベスト8進出を逃した。

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