
米共和党の重鎮で、米国のドナルド・トランプ大統領の最側近とみられていたリンゼー・グラム上院議員が11日(現地時間)に突然死去して以降、インターネット上では外国勢力による毒殺説や暗殺説など、さまざまな陰謀論が急速に広がっている。
米紙ワシントン・ポスト(WP)が14日(現地時間)に報じたところによると、当局は予備調査の結果、死因が大動脈解離だったと確認し、他殺を示す兆候はないと発表した。しかし、一部の極右系論客が疑念を唱え続け、波紋が広がった。
米国の極右政治活動家ローラ・ルーマーは自身のSNS「X(旧ツイッター)」に、「グラム上院議員は海外滞在中、または米国に戻った後、敵対的な外国勢力に毒殺されたのではないか」と投稿している。
ルーマーはWPのインタビューで、「いい加減に主張しているわけではない」としたうえで、「そう考えるに足る、十分に説得力のある根拠があると思う」と語った。
米共和党のジョージ・サントス前下院議員も、「何らかの事件が関係していた可能性がある」と言及している。
米連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル長官も追悼投稿で、「FBIは地元当局を支援しており、必要なあらゆる捜査資源を提供している」と表明したことで、インターネット上ではさまざまな臆測を呼んだ。
インターネット上では、グラム上院議員がウクライナのキーウで死亡したとの説や、イスラエルまたはイランの攻撃対象になっていたとの主張、ロシアによる爆弾テロと関係していたとの説など、確認されていない陰謀論が相次いで浮上したとWPは報じている。
しかし、グラム上院議員事務所は12日に声明を発表し、「ワシントンD.C.検視官事務所の予備調査の結果、死因は大動脈解離だったと確認された」と明らかにした。正式な死亡証明書はまだ発行されていないものの、当局は現時点で他殺を疑う事情はないと説明した。
同じ時期には、健康不安説が浮上していた米共和党のミッチ・マコネル上院議員を巡る偽情報も拡散している。
マコネル上院議員事務所は最近の入院について、転倒が原因だったと明らかにし、病床で撮影された写真を公開した。写真には、マコネル上院議員が病院のベッドで笑みを浮かべながら新聞を手にする姿が写っていたが、一部のインターネット利用者は、写真が人工知能(AI)によって生成されたものか、過去に撮影された写真だと主張した。
一方、米NBCニュースは14日、FBI捜査官らがグラム上院議員のワシントンD.C.にある自宅で目撃されたと報じた。これに対し、ルーマーは「大動脈解離による死亡だったと人々を納得させるために、FBI捜査官が20人も必要なのか」と疑問を呈し、毒物検査の必要性を改めて訴えている。
ただ、ワシントンD.C.警察はFBIに追加支援を要請したかどうかを明らかにしておらず、FBIも具体的な支援内容についてコメントを拒んだ。















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