「言うだけなら誰でもできる」NY市長のネタニヤフ逮捕宣言…“権限なしを承知で”放ち大炎上

ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の逮捕をめぐる発言を訂正した。ニューヨークを訪問すれば逮捕すると述べて波紋を呼んでいたが、逮捕は自身の権限外であることを認めた。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は22日(現地時間)、先週の同紙とのインタビューの際、マムダニ市長はすでに市の法律チームから、市長やニューヨーク市警(NYPD)にはネタニヤフ首相を逮捕する法的な権限がないという助言を受けていたことが明らかになったと報じた。
この発言により、親イスラエルの立場をとるニューヨーク市警のジェシカ・ティッシュ本部長との対立が表面化した。ニューヨーク市警側は「NYPDの立場は徹底的に法律に基づく」とし、権限がないことを明確にする声明を準備するなど、迅速な対応に乗り出した。
論争が拡大するなか、マムダニ市長は先週火曜日の夜、「X(旧ツイッター)」を通じて2分間の演説の映像を公開した。この映像は6,400万回以上の再生回数を記録し、大きな話題を呼んだ。
映像でマムダニ市長は、ネタニヤフ首相を「戦犯」と呼びながらも、ニューヨーク市警には逮捕する権限がないことを認めた。さらに、国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状を執行する権限は連邦政府にあるとし、米国政府がICCに加入し、逮捕状を執行することを促した。先に、ドナルド・トランプ大統領も、ネタニヤフ首相が米国内で逮捕されることはないだろうと明言していた。
今回の映像は、自身の支持者に対して、イスラエルに対する批判的な姿勢を維持していることを示すと同時に、権限を超えた行為をしないというメッセージを伝え、政治的な難局を突破しようとする意図があると解釈される。
支持者や一部の人権団体は、市長の立場に歓迎の意を表した。ブルックリンの歴史学者のアサド・ダンディア氏は「地方自治体の長としてICCの逮捕状を執行する権限はないかもしれないが、普遍的な人権と尊厳に対する意志を確認した原則の問題だ」と擁護した。
イスラエル政府や親イスラエルの団体の強い反発も続いた。イスラエルのダニー・ダノン国連大使はCNNとのインタビューで、マムダニ市長の発言を「政治的なパフォーマンスだ」と批判し「誰かを逮捕すべきなら、イスラエルに対する扇動を繰り返すマムダニ市長を逮捕すべきだ」と反論した。
ニューヨークのユダヤ人の慈善団体も、市長の動画が「歪曲と扇動に満ちている」とし、ユダヤ系のニューヨーク市民を危険にさらしていると批判した。
マムダニ市長は、ネタニヤフ首相だけでなく、ハマスの指導部を含め、ICCから犯罪容疑で逮捕状が出されたすべての人物に対して、同じ基準が適用されるべきだと付け加えた。
9月の国連総会を前に、ネタニヤフ首相のニューヨーク訪問が予定されるなか、マムダニ市長は「ネタニヤフ氏の訪問を歓迎する時代は、私の任期中に終わる」と述べた。そのうえで、市当局による逮捕は不可能だが、市民の抗議デモなど表現の自由は保障されることを示唆した。















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