
「扇風機おばさん」として知られた故ハン・ヘギョン氏の人生が、改めて注目を集めている。8日放送のSBS『尻尾に尻尾を噛むあの日の話』では、「失われた名前、ハン・ヘギョン」をテーマに、彼女が経験した違法美容施術の実態が紹介された。
ハン・ヘギョン氏は2004年、SBS『瞬間捕捉、世の中にこんなことが』への出演をきっかけに広く知られるようになった。生まれ持った美貌を持ち、高校卒業後は歌手の夢を叶えるため日本へ渡った。しかし、より強烈なイメージとカリスマ性を求めるあまり、紹介を受けて向かった先は医療機関ではなく一般家庭だった。
そこで行われていたのは違法な施術だった。当時は美容整形が一般化し始めた時期で、彼女自身も整形外科という選択肢を十分に認識できていなかったとされる。やがて施術は額から顎、鼻、頬へと及び、顔貌は次第に変化。実の姉でさえ見分けがつかず、パスポート写真との違いから空港で身元確認が困難になるほどだった。
こうして歌手としての活動は断たれ、無一文の状態で韓国へ帰国する。しかし事態はそこで終わらず、彼女は自ら違法施術を行うようになる。キャンドル制作に使われるパラフィンオイルや工業用シリコン、大豆油などを自身の顔に注入したとされ、いずれも当時違法施術で用いられていた材料だった。本人は後に、何も見えなくなっていたと書き残している。
深刻な副作用により顔は異常に肥大化した。番組では、彼女の状態は単なる美容施術への依存ではなかったと指摘。誰かに油を注入するよう命じられる声が聞こえるなど、幻聴や幻覚を訴えていたとされ、統合失調症の診断が必要な状態だった可能性が示された。しかし顔の状態を理由に入院治療を断られ、精神科治療を十分に受けられなかったという。
その後、『瞬間捕捉、世の中にこんなことが』出演を機に顔の再建手術を開始。2年9か月で計15回の手術を受け、除去された異物は約4キロに及んだ。困難の末に日常生活を取り戻し、再び舞台に立つまでに回復したが、2018年、57歳で突然この世を去った。
番組にリスナーとして出演したタレントのパク・ソヒョンは、扇風機おばさんという呼び名ではなく、夢と情熱を持って歌手を目指した一人の女性として記憶されるべきだと語り、彼女本来の名前が再び知られることを願うと締めくくった。













コメント1
イヌマル
なぜこれが日本の所為みたいな記事になってんの