
自動車業界が消費者に米国生産車の品質水準を事前に説明したうえで販売を開始し、話題を呼んでいる。
トヨタと日産は最近、日本市場で販売する米国生産車について「国産車の品質基準と差が生じる場合がある」と公式に案内していることが明らかになった。単なる仕様の違いにとどまらず、塗装状態やパネルの段差にまで言及しており、注目を集めている。
「塗装不良があるかもしれない」

トヨタは日本市場で販売中の米国生産モデルであるタンドラとハイランダーの購入者に対して、別途の案内文書を配布している。案内文書には、米国市場基準で生産された車両であるため、日本の消費者が期待する品質水準と差が生じる場合があると明記されている。塗装品質については特に、塗膜の薄さ、色差、磨き処理の痕跡、微小な傷、さらには塗装の浮きが発生する可能性があると説明している。ただし、トヨタはこれらの現象が車両の性能や安全性には影響しないと強調した。
「パネル段差があるかもしれない」

日産もテネシー工場で生産される新型ムラーノを日本で販売し、同様の案内を行っている。日産は顧客向けの案内文書で、米国市場向けに生産された車両であるため、国産車水準の仕上げ品質と差が生じる場合があると説明した。具体的には、塗装面の異物混入、シーラントの塗布痕、パネル間のわずかな段差や面の高低差が生じる可能性があると告知している。日産も性能と耐久性には問題がないと強調している。
「性能は正常、品質は考慮を」

品質面だけでなく、機能面にも一部制約があることも注目される。タンドラは日本国内の道路標識認識機能が正常に作動しない場合があり、インフォテインメントシステムの表示が英語のみとなっている。ムラーノも日本語メニューを提供しておらず、FM/AMラジオ機能および一部のコネクテッドサービスが利用できない。
業界では、日本の消費者の品質基準が非常に高いため、メーカーがトラブルを未然に防ぐための措置とみられている。数十年にわたり世界最高水準の品質を誇ってきた日本の自動車メーカーが、消費者に米国生産車の品質差について直接説明している点で、グローバルな自動車生産における品質格差の問題を改めて浮き彫りにする事例として注目されている。













コメント0